今年も参加・一般発表をおこないました!
今年は2日間ということで、いつもとは珍しいパターンでした。
初日はあいにくお天気は雨でしたが、2日目は晴れに!
当会からもお馴染み?仁照先生が一般発表をおこないました。
来年は東京?私の番ですね!
会場受付。たくさんの方が参加されていました。
学術大会テーマ:「刺絡鍼法―継承から進化へ―」
■場所:森ノ宮医療学園専門学校
■日程:平成22年
6月26日(土)13:00~
6月27日(日)10:00~
■会頭:安雲 和四郎(日本刺絡学会会長)
■副会頭:南 利雄(日本刺絡学会理事)
■実行委員長:川内 良典(日本刺絡学会評議員)
◎6月26日 (1日目)
~プログラム~
開会 総合司会 川辺 祐介
開会の辞 実行委員長 川内 良典
会頭講演 日本刺絡学会会長 安雲 和四郎
「刺絡鍼法の現状と将来展望」
司会 石原 克己
いつもダンディーな安雲会長。
刺絡療法の法律の誤解・エビデンスの確立に安全性の検証など
現在の刺絡学会の現状報告などをお話しされました。
~特別講演~
青山学院大学名誉教授
洋学史研究会会長 片桐 一男
「刺絡鍼法中興の祖
阿蘭陀通詞 吉雄幸左衛門耕牛の事蹟」
司会 勅使河原 悦司
阿蘭陀通詞でもあり、成秀館の蘭方医師でもあった
吉雄幸左衛門(耕牛)についての
系譜から蘭方刺絡についてお話しくださいました。
その刺鍼法を伝えた人々は…
永富独嘯『漫遊雑記』
山脇東門『東門随筆』
萩野元凱『刺絡篇』
井上貞重「筆記資料」
吉雄定次郎「志賀八右衛門宛高橋玄勝書状」などです。
◎6月27日 (2日目)
一般発表のトップバッター。
仁照先生による「吸角療法を応用した解表療法と駆血療法」。
以下抄録抜粋
「~~私が外感病に対しておこなっている吸角を使った
1例を示します。
漢方ではよく傷寒などの表証を解除する方剤を解表剤と言って
発汗・解肌・透疹作用を目的として、桂枝湯・麻黄湯・葛根湯などの加味減を
処方します。
また、畜血・瘀血のような微小循環障害や鬱血状態に対しては
駆瘀血剤として、桂枝茯苓丸・通導散・桃核承気湯など
虻虫・庶+虫(下)・水蛭を駆使して処方しています。
では、これに対応した鍼灸治療では、解表に対しては
肺気の補、陽明の瀉、体表の知熱灸、散鍼などでありますが、
やはり古典的鍼灸療法が中心となって特殊な手技手法が
必要となってきます。
駆瘀血に対しては、みなさんが学んでいる刺絡、吸角施術が
それに値します。
私(仁照)の診療に於いては、古典的考えに捉われず
主訴から先ず病症を急性症、慢性症に診断した後
急性症に対しては三稜鍼を使用せず吸角に解表目的で
吸引、軽擦することで多くの傷寒病に対処しています。
また、慢性痼疾に対しては古典的ですが、難經67難
56難・75難の理論より背兪穴から三稜鍼と吸角にて
対処しております。~~」
内容は季節の循環における各臓の旺気と邪の伝変における
病の慢性化・発病理論、夏と秋について理論。
これに関連して豚インフルエンザの発症についての
タミフル・リレンザの使い分けについてにも言及。
それもそうで、夏に発症したものと、秋に発症したものとでは
同じインフルエンザでも中身が違いますから。
温熱病と傷寒病との違いですね。骨に熱を持つという分かりにくい表現ですが
骨髄で髄膜炎というように解せば、理解しやすいなど
実際の臨床症状と照らし合わせながらの解釈論も多々ありました。
ほかにもそういったものがたくさんあるのですが
それは定例会にて!
もう刺絡学会では定番?有名?となっています、当会の発表。
教育講演
神戸大学大学院 医学研究科 内科系講座
小児科学分野 ゲノム医療実践学部門 医学研究員
長野 仁
「薛父子と龔父子の著作と刺絡
-明・太医院における刺絡の伝来とその変容-」
司会 濱中 力
前日の吉雄耕牛を「刺絡鍼法中興の祖」と呼ぶからには
当然その前史があるが、ほとんど研究は進捗していないことから
今回は、1550~1750年までの刺絡の実情と流行、それに史的風土について
お話しされました。
龔父子の考案した青筋(痧病)の砭鍼法の詳解に
それらは、雲海士流と妙鍼流が各々改善を加えて実用化されたことや
大陸から原本の伝来についてなど
それぞれの系譜についてお話しされました。
今回は「刺絡」ということだったのでお話しされませんでしたが
「小児鍼」の基もこれらに関連しているとことでした。
長野先生は多忙で、今回はお話しする機会がありませんでしたが
鍼灸諸流派の系譜の詳細について、教えてくださいね!
~パネルディスカッション~
テーマ:難病に刺絡
パネリスト
「ガンに刺絡」 真柄 俊一(素問八王子クリニック)
「繊維筋痛症その他に刺絡」 西田 皓一
(西田順天堂内科・高知大学医学部臨床教授・日本刺絡学会評議員)
「クローン病に刺絡」 関 信之(日本刺絡学会理事)
司会:南 利雄(日本刺絡学会理事)
ポスター発表もあり、色々な症例がありました。
業者販売のお部屋。たにぐち書店さんには、かなりつっこんだお願いをしておきました。
宜しくお願いしますね!たのみます!
我ら関西漢法苞徳之会から、今回の学術大会参加者。
せっかくなので参加?記念写真を!
みなさんお疲れ様でした!
(左より、中・吉村・仁照・鉄漢・藤原)
今年も八木素萌先生が残された学術理論の発表が出来ました。
ありがとうございます!
当日は、東洋はり医学会関西支部名誉支部長であられる
宮脇和登先生と久しぶりにお会いし
昔なつかしいお話をしました。
(とはいっても定例会では同じ日に同じ会場のことがありますが…)
初日にお弟子さんの一般発表があったのと
2日目は仁照先生の発表を聞くために参加されていました。
私と仁照先生と、つかの間の「師弟談話」でした。
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今年は2日間ということで、いつもとは珍しいパターンでした。
初日はあいにくお天気は雨でしたが、2日目は晴れに!
当会からもお馴染み?仁照先生が一般発表をおこないました。
来年は東京?私の番ですね!
会場受付。たくさんの方が参加されていました。
学術大会テーマ:「刺絡鍼法―継承から進化へ―」
■場所:森ノ宮医療学園専門学校
■日程:平成22年
6月26日(土)13:00~
6月27日(日)10:00~
■会頭:安雲 和四郎(日本刺絡学会会長)
■副会頭:南 利雄(日本刺絡学会理事)
■実行委員長:川内 良典(日本刺絡学会評議員)
◎6月26日 (1日目)
~プログラム~
開会 総合司会 川辺 祐介
開会の辞 実行委員長 川内 良典
会頭講演 日本刺絡学会会長 安雲 和四郎
「刺絡鍼法の現状と将来展望」
司会 石原 克己
いつもダンディーな安雲会長。
刺絡療法の法律の誤解・エビデンスの確立に安全性の検証など
現在の刺絡学会の現状報告などをお話しされました。
~特別講演~
青山学院大学名誉教授
洋学史研究会会長 片桐 一男
「刺絡鍼法中興の祖
阿蘭陀通詞 吉雄幸左衛門耕牛の事蹟」
司会 勅使河原 悦司
阿蘭陀通詞でもあり、成秀館の蘭方医師でもあった
吉雄幸左衛門(耕牛)についての
系譜から蘭方刺絡についてお話しくださいました。
その刺鍼法を伝えた人々は…
永富独嘯『漫遊雑記』
山脇東門『東門随筆』
萩野元凱『刺絡篇』
井上貞重「筆記資料」
吉雄定次郎「志賀八右衛門宛高橋玄勝書状」などです。
◎6月27日 (2日目)
一般発表のトップバッター。
仁照先生による「吸角療法を応用した解表療法と駆血療法」。
以下抄録抜粋
「~~私が外感病に対しておこなっている吸角を使った
1例を示します。
漢方ではよく傷寒などの表証を解除する方剤を解表剤と言って
発汗・解肌・透疹作用を目的として、桂枝湯・麻黄湯・葛根湯などの加味減を
処方します。
また、畜血・瘀血のような微小循環障害や鬱血状態に対しては
駆瘀血剤として、桂枝茯苓丸・通導散・桃核承気湯など
虻虫・庶+虫(下)・水蛭を駆使して処方しています。
では、これに対応した鍼灸治療では、解表に対しては
肺気の補、陽明の瀉、体表の知熱灸、散鍼などでありますが、
やはり古典的鍼灸療法が中心となって特殊な手技手法が
必要となってきます。
駆瘀血に対しては、みなさんが学んでいる刺絡、吸角施術が
それに値します。
私(仁照)の診療に於いては、古典的考えに捉われず
主訴から先ず病症を急性症、慢性症に診断した後
急性症に対しては三稜鍼を使用せず吸角に解表目的で
吸引、軽擦することで多くの傷寒病に対処しています。
また、慢性痼疾に対しては古典的ですが、難經67難
56難・75難の理論より背兪穴から三稜鍼と吸角にて
対処しております。~~」
内容は季節の循環における各臓の旺気と邪の伝変における
病の慢性化・発病理論、夏と秋について理論。
これに関連して豚インフルエンザの発症についての
タミフル・リレンザの使い分けについてにも言及。
それもそうで、夏に発症したものと、秋に発症したものとでは
同じインフルエンザでも中身が違いますから。
温熱病と傷寒病との違いですね。骨に熱を持つという分かりにくい表現ですが
骨髄で髄膜炎というように解せば、理解しやすいなど
実際の臨床症状と照らし合わせながらの解釈論も多々ありました。
ほかにもそういったものがたくさんあるのですが
それは定例会にて!
もう刺絡学会では定番?有名?となっています、当会の発表。
教育講演
神戸大学大学院 医学研究科 内科系講座
小児科学分野 ゲノム医療実践学部門 医学研究員
長野 仁
「薛父子と龔父子の著作と刺絡
-明・太医院における刺絡の伝来とその変容-」
司会 濱中 力
前日の吉雄耕牛を「刺絡鍼法中興の祖」と呼ぶからには
当然その前史があるが、ほとんど研究は進捗していないことから
今回は、1550~1750年までの刺絡の実情と流行、それに史的風土について
お話しされました。
龔父子の考案した青筋(痧病)の砭鍼法の詳解に
それらは、雲海士流と妙鍼流が各々改善を加えて実用化されたことや
大陸から原本の伝来についてなど
それぞれの系譜についてお話しされました。
今回は「刺絡」ということだったのでお話しされませんでしたが
「小児鍼」の基もこれらに関連しているとことでした。
長野先生は多忙で、今回はお話しする機会がありませんでしたが
鍼灸諸流派の系譜の詳細について、教えてくださいね!
~パネルディスカッション~
テーマ:難病に刺絡
パネリスト
「ガンに刺絡」 真柄 俊一(素問八王子クリニック)
「繊維筋痛症その他に刺絡」 西田 皓一
(西田順天堂内科・高知大学医学部臨床教授・日本刺絡学会評議員)
「クローン病に刺絡」 関 信之(日本刺絡学会理事)
司会:南 利雄(日本刺絡学会理事)
ポスター発表もあり、色々な症例がありました。
業者販売のお部屋。たにぐち書店さんには、かなりつっこんだお願いをしておきました。
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我ら関西漢法苞徳之会から、今回の学術大会参加者。
せっかくなので参加?記念写真を!
みなさんお疲れ様でした!
(左より、中・吉村・仁照・鉄漢・藤原)
今年も八木素萌先生が残された学術理論の発表が出来ました。
ありがとうございます!
当日は、東洋はり医学会関西支部名誉支部長であられる
宮脇和登先生と久しぶりにお会いし
昔なつかしいお話をしました。
(とはいっても定例会では同じ日に同じ会場のことがありますが…)
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2日目は仁照先生の発表を聞くために参加されていました。
私と仁照先生と、つかの間の「師弟談話」でした。
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