再び通り抜けた『WHISKY CLUB』の門。
入口で、今日も愉快に集う「3匹の子ブタ」、いえ、「3頭のクマ」。
頭を下げ、微笑む。
懐かしいメンバー。
そして、おつかれさま。
☆☆☆
「ときには、北千住以外で飲むのも楽しいでしょう?」
中央の長老が、空になったボトルを掲げ、ニンマリ。
「赤羽の大将が撃沈したとお聞きしましたよ。誰が犯人ですか?」
にやにやしながら、私をみているクマが1頭。
「楽しい宴だからといって、あんまり飲ませちゃだめですよ。」
八兵衛さんが、「へへへ」と笑う。
『ブラックニッカ』を大事そうに抱きしめる1頭は、私と目を合わせない。
長老が、冷やかしまじりに仰る。
「森ちゃんは、相変らずリ・・・んっ、ゴホン、女性の前ではシャイだな~。」
思わず笑みがこぼれる・・・
そういえば・・・
「ところで、赤羽の大将の姿が見えないようですけど、
まだ寝ていらっしゃるのかしら?」
長老が答えてくれる。
「向こうで、例の夫婦と一緒にいるよ。」
長老が示す方に歩いていくと、おやおや。
Written by Z