九月の夜想曲 ~ブルームーン<九十九の涙に彩られた刻の雫>~

行間に綴られた言葉を、共に知る方へのメッセージ

『それぞれの街角』 第十三夜

2020年06月25日 | 日記

 

 再び通り抜けた『WHISKY CLUB』の門。

 

 入口で、今日も愉快に集う「3匹の子ブタ」、いえ、「3頭のクマ」。

 

 頭を下げ、微笑む。

 

 懐かしいメンバー。

 

 そして、おつかれさま。

 

 

☆☆☆

 

 「ときには、北千住以外で飲むのも楽しいでしょう?」

 

 中央の長老が、空になったボトルを掲げ、ニンマリ。

 

 「赤羽の大将が撃沈したとお聞きしましたよ。誰が犯人ですか?」

 

 にやにやしながら、私をみているクマが1頭。

 

 「楽しい宴だからといって、あんまり飲ませちゃだめですよ。」

 

 八兵衛さんが、「へへへ」と笑う。

 

 『ブラックニッカ』を大事そうに抱きしめる1頭は、私と目を合わせない。

 

 長老が、冷やかしまじりに仰る。

 

 「森ちゃんは、相変らずリ・・・んっ、ゴホン、女性の前ではシャイだな~。」

 

 思わず笑みがこぼれる・・・

 

 そういえば・・・

 

 「ところで、赤羽の大将の姿が見えないようですけど、

  まだ寝ていらっしゃるのかしら?」

 

 長老が答えてくれる。

 

 「向こうで、例の夫婦と一緒にいるよ。」

 

 長老が示す方に歩いていくと、おやおや。

 

 

                   Written by Z


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