きんえんSwitter

医者の心の目で日々を綴ります

成績アップのコツ

2022年10月12日 | ヘルスリテラシー
前回、検診前なので糖分の摂取を制限している・・・と書いたところ、同年代の友人たちから立て続けに、「検診のどれくらい前から制限したら効果が得られるのか?」と質問されました。

SNS上の短い文章では、彼女たちの質問の意図するところがよくわからなかったのですが、おそらく中年太りを自覚しているがゆえの「食いつき」なのではないかと推察しました。

それにしても、医者として、特に健康に関しては責任を持って発言しなくてはいけないなあと、改めて気を引きしめているところであります(笑)

健康に関する個人情報をあらいざらいここで暴露するつもりはないので、詳しく言及するのは避けますが、私は太りやすい体質で、運動量が少ない仕事をしているので、油断していると、すぐに体重が増えてしまいます。

一般的に、太る原因はいくつかあります。

消費しきれないエネルギー量を摂取し続ければ、当然太るというのは、実行ができるかどうかは別として、理解はできますよね。

また、私たちの体には、糖質を摂って血糖値があがると、すい臓からインスリンが分泌されて、血糖値を正常に保とうとする仕組みがもともとあるのですが、インスリンには糖を脂肪に変える作用があるので、急激に血糖値が上昇すると、インスリンが過剰に分泌され、脂肪を体にため込みやすくしてしまうので、注意が必要です。
これが、甘い物を食べすぎると太る・・・のカラクリです。

ですから、食事をするときには、なるべく野菜などの繊維質のものから食べ始め、糖分の多いご飯やパンは一番あとにまわして、ゆっくりとよく噛んで食べ、血糖値の上昇が急激にならないように工夫するといいと言われています。

そういう観点では、ゆっくり時間をかけて食べる懐石料理などは、きっと理想的なのでしょうね。

疲れると脳が甘いものを欲しますから、普段から疲れを溜めないようにしないといけないですね。
私は更年期を迎えて、夜ぐっすり眠れることが少なくなったので、どうしたら良く眠れるようになるか、いろいろ工夫してみているところです。

定期健康診断は、いわば自分の健康度の年間成績表です。
自分にとっての弱点や苦手な科目を知り、早めに適切な対策をすると、成績向上につながります。

正しいことを学習し、自分自身を知り、地道な取り組みの積み重ねが、美しい健康へと導いてくれるのです。
がんばりましょう!


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