流体機械設計による近未来に役立つエンジニアリング

流体機械設計をベースとして近未来に役立つエンジニアリングを行う株式会社ターボブレードの社長 林 正基の毎日の活動

海底資源掘削機械の原動機として設計製作した高出力水中タービンモーター250KWです

2018年07月28日 | 流体機械設計

海底資源掘削機械の原動機として設計製作した高出力水中タービンモーター250KWの完成時写真です。

水中タービンモーターとしての仕様は、タービンモーター軸出力250kw、定格回転数毎分9000回転(9000rpm)、最大回転数16000rpmとなり、周囲圧力1000気圧、温度600℃でも可動可能な設計となっています。

大きさは直径が100mmしかない細い円筒形であり、長さは1.5m程度の小型大出力タービンモーターです。

過酷な環境で運転が出来るように、例えば軸受けはタービン使用流体で潤滑可能なダイアモンドベース合金メタル軸受けとなっていて、高速回転と強大なスラスト力を受け持つことが出来ます。

次写真は、水中タービンモーターの要素部ごとに分解したものです。

次写真はタービンモーターの組立前の全部品を並べて見ています。

軸流タービン型式のタービン段が全部で10段あり、使用流体の高圧力を10段が分割して受けて高速で回転します。

全出力250KWを10段の軸流タービンが発生するので、直径わずか80mmの1段軸流タービンはこの小ささで25kwを9000rpmで発生します。

小さな軸流タービンで高出力を発生出来る理由としては、タービン使用流体が密度の高い液体であること、そして使用流体圧力が非常に高圧であることです。

<今日の流れ>

今日は自宅で設計作業を行います。

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