流体機械設計による近未来に役立つエンジニアリング

流体機械設計をベースとして近未来に役立つエンジニアリングを行う株式会社ターボブレードの社長 林 正基の毎日の活動

軸流3段ガスタービンの動翼を設計

2017年06月18日 | 流体機械設計

軸流3段ガスタービンの動翼を設計しました。

ガスタービンは多段になるほど前段の排出エネルギーを後段が回収してタービン効率が上がりますので、この設計した3段ガスタービンの断熱効率は流体解析シミュレーションの結果では88%ほどになっていました。

この3段ガスタービンの最も直径の大きな3段目羽根でも外径は200mm以下ですから、超小型多段ガスタービンとしては高い断熱効率の設計が出来ています。

流体解析シミュレーションでの断熱効率値は実機より低めに計算されますので、実機では90%以上の断熱効率が期待されます。

<今日の流れ>

今日は朝から3DCAD Inventor 2017 を使っての作業を自宅で行っています。

3次元設計の作業内容は、バイクの全体設計が中心ですが、合間にInventorの最近の曲面サーフェース作成能力を色々と試すことも入れています。

実は自分が3DCADを使い始めたのは22年ぐらい前だと思います.

その当時は2DCADのAutoCADを使っていましたのでAutoCADからの発展形の3次元CADであったMechanicalDeskTopという3次元CADを使い始めたのです。

MechanicalDeskTopはAutoCADからの発展型であり使いやすい3DCADではなかったためAutodesk社は次にInventorを出しました。

これがサーフェース機能がほとんどなく機能不十分なものと自分は感じました。

そこでその当時出始めた3次元CADであり流体機械に必要な3次元曲面ソリッドが生成出来る機能を持つたSolidWorksを選択して、これまで20年以上使っています。

ただ最近Inventor2014から試してみる機会があり、その後2セットInventor2015を購入して時々実際の設計業務にも使ってみたりしていました。

しかし弊社には既にSolidWorksが11セットほどあり毎日作業が行われていますので、購入したInventorをそれほど使う機会がなかったのです。

最近になり未来製品設計をすることにもInventorを使ってみようと思い立ち最新のInventorの機能をYouTubeなどで調べてみると沢山の素晴らしい機能が既に搭載されていることに気づきました。

そこでこれら優れた機能をInventorを持っているのに使わないのは非常にもったいないと思い、平日の夜や休日にはあらためてのInventorの使い方の勉強をしています。

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