流体機械設計による近未来に役立つエンジニアリング

流体機械設計をベースとして近未来に役立つエンジニアリングを行う株式会社ターボブレードの社長 林 正基の毎日の活動

燃料圧送用の初段インデューサーポンプのキャビテーション解析結果図

2017年04月20日 | 流体機械設計

燃料圧送用ポンプでの初段がインデューサーポンプとなっている高速ポンプのキャビテーション発生状況を流体解析した結果図です。

次がインデューサー羽根のシュラウド側の負圧領域にキャビテーションが発生している状況を示す解析結果図です。

羽根シュラウド側の後退角がもう少し大きければ、更にキャビテーションが減っていたであろうと推測しています。

ただ、あまりシュラウド側入口ブレード後退角を取ると、ポンプ圧力の下がってしまうので十分な検討が必要な点です。

次は、インデューサーインペラの羽根負圧面の表面のキャビテーション蒸気濃度分布図となります。

次が耐キャビテーションインデューサーポンプを横から見たものですが、シュラウド側負圧面に発生したキャビテーションがチップ隙間を通って羽根圧力面側にも回り込む様子が分かります。

次の2つの図は、インデューサー羽根をポンプ入口側からキャビテーション発生領域とともに見たものです。

<今日の長れ>

今日は流体機械設計の機能設計の続きです。

要求機能を満たす可能性を持つ流体構造と条件を仮定して概略計算と共に検討を行い、その結果形状を3次元CADにて3次元モデルに反映させ、その流体モデルを性能流体解析シミュレーションに掛け、結果を求めます。

改良設計とその性能解析結果が悪ければ、また最初から上記手順を繰り返します。

これら作業の延々とした繰り返しが頻繁にありますが、自分があまり忍耐力がないほうなのと実作業以外の事にもかなり時間を取られますから、弊社仕事の中心となる忍耐力の要る設計と解析作業に適した傾向を有する女性エンジニアを積極的に雇い、そのような女性エンジニアが弊社の中心人員となり、自分以外が全員女性社員となっていった理由です。

ただ正直、自分以外が全員女性社員だと時々変なほうに思われていることもあるように感じます。

でもいつも事務所は皆が気を使ってくれて片付き綺麗であるので、環境は抜群に良いこととなります。

自分は幸せな環境で仕事が出来ていると、皆に感謝しています。

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