流体機械設計による近未来に役立つエンジニアリング

流体機械設計をベースとして近未来に役立つエンジニアリングを行う株式会社ターボブレードの社長 林 正基の毎日の活動

インターステラテクノロジズ向けロケットターボポンプ設計 液体酸素ターボポンプの設計点付近

2018年07月09日 | 液体ロケット流体システム設計

インターステラテクノロジズ向けロケットターボポンプ設計を進めていますが、今日は液体酸素ターボポンプの設計点付近の流体解析シミュレーションの結果図です。

液体酸素ポンプの吐出圧力は仕様圧力に達していますが、流量が仕様流量よりも少し多い状態です。

次図のようにポンプの全体流れは滑らかに流れています。

次図は主軸断面で流れを見たものですが、入口から渦巻きケーシングまである程度なめらかな流れです。

次図のインデューサーでの局所的な流れ状態では翼間で圧力が下がりすぎている領域があり、これが無くなる様に次の改良設計でインデューサーブレード形状の羽根角度分布を変更します。

インデューサー羽根入口での流れ込みは相対速度流れが羽根入口角にかなり沿っていてよい状態です。

設計流量よりも少し流量が多いことの改善では遠心インペラブレード入口角度を寝かして吸い込み流量を減らすことを行います。

<今日の流れ>

午前中は来客での昼までの打合せでした。

お客様とかなり詳しい情報共有が出来たので実りの多い打合せでした。

午後は気体タービンの基本設計を行います。

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