流体機械設計による近未来に役立つエンジニアリング

流体機械設計をベースとして近未来に役立つエンジニアリングを行う株式会社ターボブレードの社長 林 正基の毎日の活動

電動ターボポンプロケットエンジンの燃焼器から拡大ノズル部の噴射流れ解析

2018年03月13日 | 宇宙航空産業機械

電動ターボポンプロケットエンジンの燃焼器から拡大ノズル部の噴射流れ解析です。

燃焼器燃焼圧は5MPaであり、温度は2700℃となります。

毎秒0.8kgのガスがノズルから噴射されます。

ノズルスロート部形状とスロート部面積と拡大ノズル部のバランスが良くなく、噴射流が拡大ノズル内で縮流して噴射が偏差しています。

この噴射のノズル内壁からの剥離による過膨張でのセパレーション縮流により噴射速度は充分に高速とならず、燃焼室と拡大ノズル部の流れからの軸方向反力を合成した解析結果値では推力は600kg程度でした。

この燃焼室からのスロート部面積と拡大ノズル部の広がり形状を修正して電動ターボポンプロケットエンジン噴射解析をやり直します。

適正なノズルからの噴射状態を造った後は、燃料による噴射ノズルの冷却機構を付け、再生冷却部がどれだけの熱をノズル壁から奪い、それにより噴射ガスの壁面付近温度がどれだけ下がるのかを熱流体解析で行いノズル耐熱材が充分な耐久性を持つかどうか確認します。

<今日の仕事の流れ>

午前中はメールでの回答と設計作業を行い、その後昼飯と眠気、そして午後は設計の続きとなり、弊社の定時の終了時間である夕方4時には帰ります。

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