流体機械設計による近未来に役立つエンジニアリング

流体機械設計をベースとして近未来に役立つエンジニアリングを行う株式会社ターボブレードの社長 林 正基の毎日の活動

圧力複式で多段軸流型の衝動蒸気タービンの分解図例

2015年11月30日 | 流体機械設計

圧力複式で多段軸流型の衝動蒸気タービンの分解図例です。

この圧力複式多段軸流衝動蒸気タービンは、回転数毎分4万回転以上の高速型蒸気タービンです。

全体は非常に小型ですが回転数で出力を稼ぐため、大きさは小さくても充分な出力がでることとなります。

蒸気タービンで使用する蒸気の速度はタービン用として大変な高速でタービン羽根を回すことになりますので、羽根は枚数の多い複雑な形状にしないと充分な効率が出ないため、たとえ100KW以下の出力の蒸気タービンであっても複雑さに変わりなく大変高額となります。

よく100KW以下の蒸気タービンであれば出力が小さいから安価だろうと一般の方から思われたりしますが、出力は小さくても高速の蒸気に対する使い方は変わらず、複雑な羽根部などを持つ全体構造とならざるを得ません。

よって小型のタービンだから手軽に出来、金額も安いという認識は間違いです。ひじょ~に高価です!

 

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