流体機械設計による近未来に役立つエンジニアリング

流体機械設計をベースとして近未来に役立つエンジニアリングを行う株式会社ターボブレードの社長 林 正基の毎日の活動

ターボドリル掘削プラントの全体設備イメージの完成

2017年04月12日 | 未来製品設計

地底掘削用ターボドリルが稼動して掘削作業を行うプラントの全体設備のイメージ図が次のように完成しました。

ターボドリル掘削プラントを構成する主要機器は、まずターボドリル本体、掘削用パイプ、掘削櫓、ターボドリルに高圧掘削液体を供給するポンプとフレキシブル配管、掘削された土砂と液体を集める樋のような部分、掘削液から土砂を分離する沈殿槽などで構成されます。

このターボドリル掘削装置の目的は、地熱発電用の地下の熱水溜まりを縦横に掘削して充分な高温熱水を得るために用いられます。

ターボドリルでの掘削は指向性掘削と言う任意の方向に自由に曲がった穴を掘れることにあり、例えば1本の掘削穴から地底で蛸足状にたくさんの方向に穴を多数掘るようなことも可能なのです。

そのような掘削を行えば、地熱水貯留層の広範囲から1本の掘削井戸で熱水を取り出すことが出来、地熱開発で問題となっている熱水井戸掘削費用を大幅に低減出来ます。

さらに、地熱貯留層ではない高温岩盤にこのターボドリル掘削により多数の蛸足状の穴が掘れれば、そこに地上から水を供給することで広い伝熱面積で熱を吸収出来て熱水が造れるので、地熱水貯留層利用のような地熱発電に比較して熱水枯渇の心配も無くなり、日本の地下の熱エネルギーを最大限に発電に利用可能となります。

ターボドリルの利点として耐熱性が非常に高い指向性掘削装置なので、地下高温岩盤が500℃ぐらいでも問題なく掘削可能です。

なぜターボドリルが高温耐性が大きいかと言えば、まず高圧液体をタービンに連続的に供給することで常に水冷されていることと、構造と素材が耐熱性が高く設計出来ることによります。

<今日の流れ>

今日は、お問い合わせに対する検討結果作成やデータまとめ作成などの結果を回答することが中心としての作業となっています。

午後は、3次元CADを使って計画設計に入るものがあり、なるべく短時間で完成したいと思っています。

自分以外の女性エンジニア皆のそれぞれが担当している案件の進行も工夫してくれながら順調に進んでいますので、そこらへんは自分は少しのアドバイスで済んでいる状況です。

なるべく、自分で行う分の新しい分野の設計を増やすことは、4月は難しそうですが、5月以降であれば作業量を増やせそうにありますが、その時が来ないとどうなるか分からず、やっぱり忙しくなっちゃったということが多いので、今やりたいことは今取り掛かるほうが良さそうですね。

つい先延ばしにする癖を修正したいですね。

この記事についてブログを書く
« 地形3次元形状生成プログラム | トップ | レトロな外観の熱水スチーム... »