流体機械設計による近未来に役立つエンジニアリング

流体機械設計をベースとして近未来に役立つエンジニアリングを行う株式会社ターボブレードの社長 林 正基の毎日の活動

28年前に設計して製作したコンパクトな2射ペルトン水車発電機35KW

2018年07月11日 | 再生可能エネルギー発電タービン

28年前に設計して製作したコンパクトな2射ペルトン水車発電機の写真です。

発電出力は35KWとなります。

通常の2ノズルペルトン水車は水車本体が構造的に大きくなるのですが、この2射ペルトン水車発電機の場合は据え付け場所が狭く水車発電機をコンパクトなパッケージ型水車発電機とする必要があり、特別な設計としてペルトン水車2ノズルを独自な配置として水車発電機全体のコンパクト化を達成しました。

ペルトン水車のランナ回転羽根は運転状態をチェックできるアクリル窓から見えている黒い耐水塗装の部分です。

よって水車ランナは片持ち式の軸受け構造となりますが、現在であれば両持ち式の軸受け構造にそれの耐久性から代えます。

ペルトン水車ノズルは2つの可変ニードルノズルとなっていて流量変化に対応出来ます。

そしてその2つのノズルのからの噴流のランナへの方向はちょうど180度の向かえ合わせとなった特徴のある配置ですが、これにより2射ノズルへの水圧配管取り回しがコンパクト化出来ています。

この2射ペルトン水車と発電機は共通架台に載っていて、更にこの上に屋外仕様パッケージ外板が付き箱型の水車発電設備となります。

今回この28年前のパッケージ型ペルトン水車発電装置を御紹介したのは、最近50KW未満のペルトン水車発電装置のコンパクト化が求められる需要が有り、それに対しての事例として説明しました。

今後このような設計をベースにコンパクト型50KWクラス水車発電機パッケージを多数設計していく予定です。

<今日の流れ>

午前中はデータまとめとタービン設計を進めます。

午後は来客が有り打ち合わせです。

 

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