流体機械設計による近未来に役立つエンジニアリング

流体機械設計をベースとして近未来に役立つエンジニアリングを行う株式会社ターボブレードの社長 林 正基の毎日の活動

ロケット用新設計液体酸素ターボポンプの22000rpmでのモデル01解析結果

2018年07月06日 | 宇宙航空産業機械

ロケット用に今回新設計した液体酸素ターボポンプの22000rpmでの呼称モデル01の流体解析シミュレーション結果図です。

次は、液体酸素ターボポンプ全体の流れ状態を3次元流線群を中心に見ています。

次も全体の流れ状態を見たものです。

次は解析計算のモニタリング画面の最終収束時のものです。

次は、インデューサー羽根入口の圧力分布を見るための解析結果表示です。

次は、インデューサー羽根から遠心インペラ羽根の全体の圧力分布と翼表面流れ相対速度状態を主に見る解析画像です。

次は、インデューサーブレード入口相対速度の入り方を見る解析結果表示です。

次は主軸断面での圧力分布と流れ速度ベクトルを確認する解析画像です。

次は、インデューサー出口相対速度流れがインペラ入口にどのように流入しているかを確認する解析結果画像です。

次は遠心インペラ翼間流れを見て、渦や偏りが無いか、滑りはどうか、出口絶対速度ベクトルは設計どおりか、などをみる解析結果画像です。

次はインデューサーの翼間流れを見ています。低圧領域を確認している解析結果表示です。

以上の解析結果図から羽根形状修正必要箇所が掴めたので、現在はモデル02を新しく設計して流体解析計算に入っています。

<今日の思い>

ロケットエンジン用のターボポンプ設計は本格的に最終的な設計仕様を達成するように開始されており、現在は順調に進んでいます。

年間に20ケース以上行っている開発設計業務の進め方と同じく短期間で仕様を満たす設計結果をこのターボポンプ設計でも出せそうに思われます。

このターボポンプ設計が通常弊社で行っている普通の開発設計業務と大きく違う点は、ターボポンプ設計の過程を公表することをインターステラテクノロジズ様が許可して頂いている点です。

それにより今回のターボポンプ設計が詳細に基本から開始され、高度な流体解析シミュレーションの多くの繰り返しによる改良設計により高性能なターボポンプとして設計が完成していく過程を見て頂くことが出来ます。

それは弊社の技術力を広く知って頂くことにつながり、大きな宣伝効果を持つと考えています。

よってここしばらくはターボポンプ開発設計過程の記事ばかりにこのブログがなるかもしれません。