40代を迎える決意の曲として「男の絶唱」をあらゆる場で熱唱するKiinaでしたが、新しいアルバムの発表前にも大きなイベントがありました。
2017年は美空ひばりさんの生誕80年に当たりました。それを記念するとともに2011年の東日本大震災、2016年の熊本地震の復興支援チャリティーとして4月5日、東京ドームで大規模なコンサートが開催されました。
https://www.billboard-japan.com/d_news/detail/49579/2
前半のひばりさんカバーコーナーでは、Kiinaは映像のひばりさんとのコラボで「人生一路」、その後「関東春雨傘」を、最後に出演者全員で「川の流れのように」を合唱しました。
私のメモによると22組のアーティストがひばりさんの曲を27曲歌っていましたが、気持ちとしては全曲Kiinaに歌って欲しかったです。
歌によっては「ひどい!」とか「声量なさ過ぎ!」とか、率直な感想を殴り書きしてあって、あの日のドームの空気を思い出しました。
華原朋美さんは「一本の鉛筆」を歌われましたが、メモに「素晴らしかった‼︎」と書いてあります。朋ちゃん、歌唱力高いですもんね。
後半はそれぞれの持ち歌を。
Kiinaは「きよしのズンドコ節」でした。
コロムビアからは5月29日、ひばりさん生誕80年記念として「美空ひばりを歌い継ぐ 氷川きよし映像集」のDVDがリリースされました。
https://columbia.jp/artist-info/hikawa/discography/COBA-6964.html
「お祭りマンボ」はこのDVDのために新規に制作されたMVです。お祭り屋台をバックに浴衣の粋なKiinaと黒地に濃いピンクのドットというド派手なスーツのKiinaが一人二役、表情も百面相の楽しい映像になっています。
歌詞は歌ネットより。
https://www.uta-net.com/song/14893/
Kiina版は石倉先生が編曲を担当してくださっていますね。
残念ながら公式YouTubeにはupされていませんが、6月2日から明治座で始まった特別公演「ねずみ小僧」の第2部のショーで「お祭りマンボ」がセットリストに入っていました。
1989年にひばりさんが亡くなった時、ある音楽ライターの方が「コロムビアはこの先10年はひばりの遺産で食べていけるだろう」と書いていたことを記憶しています。
その遺産は10年どころではない長い年月コロムビアを支えてきたと思いますが、ライターさんが予言したタイムリミットである10年という年に次の救世主たるべくKiinaがコロムビアと契約したことに、不思議な運命を感じずにはいられません。
コロムビアを仲立ちにして繋がっているひばりさんとKiinaの絆。直接の接点はなくても、ひばりさんのspiritが確かにKiinaに受け継がれていることを、2021年の紅白で万感をこめて歌った「歌は我が命」でKiinaは証明してみせました。