S.E裏千家茶道教室 お茶のひと時

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心にうつりゆく茶道教室の話題を書きつくれば。。。。

真の懐石

2006-03-07 19:53:03 | 紅茶、茶道&マナ-のお話
3月4日のお稽古で懐石料理についての第一歩を勉強しました。

懐石料理と言うと・・・多分、多くの人が、高い食材を使った、高級料理店でいただく日本料理を、想像される事でしょう。
でも・・・実際は季節の食材を使った、シンプルな料理なのです。

懐石の語源は、昔、修行僧が空腹に耐えかねて、暖めた石を懐中に入れ、飢えをしのいだ事よりきています。

そして、今の私達の食生活は・・・・・特に日本人である私達は世界中の珍味、食材を取り寄せ、日々美味、美食に狂っているではありませんか!!

昔は夏にしか食べなかった、庶民の食材、かぼちゃも、今ではアフリカから輸入していると聞きます。
アフリカでかぼちゃを作っている農民は・・・「日本人はかぼちゃが主食ですか?」・・・と聞いたとか。

私がイギリスに住んでいたころ・・・・確かにイギリス人は食生活においては
質素で堅実でした。
私達もたまにしか手に入らない日本食を最後まで、使いきり、後は現地の食材でそれなりの生活をしておりました。

しかし・・・・・

帰国して驚いたことには・・・ス-パ-ではいろいろな食材が、棚からこぼれんばかりに並んでいるではありませんか!!
・・・・暫し、逆カルチャ-ショックにかかっておりました。

懐石料理は食の基本です。
料理を作ってくれる人のおもてなしに感謝し、そしてその料理を味わい、いただける事に感謝します。

現在、茶席での懐石は・・・一汁三菜(汁、ご飯、向付、煮物、焼き物)それに
吸い物、八寸、湯桶、香物、がつきます。
家庭では、全ては大変ですが、たまには一汁二采ほどをいただき、食に対し感謝をしてはいかがでしょうか?

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