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流し点て

2019-06-02 00:20:02 | Weblog
【流し点前(ながしだて)】
 今日は、先輩が流し点のお稽古をするのを拝見しました。水差しを炉の下手、お茶碗を客に勧める時などに使う部分に据え、道具畳の炉の対角線上に茶入れ、茶碗を飾り、こぼしを持ちこんで、点て始めるのですが、簡略化されたお点前で、真行草の草にあたるお点前と言う事で、炉の対角線は炉縁ではなく、炉そのものの角をめざして行う事になります。また、蓋置きは水差しの手前に、道具畳の縁と直行して置き、柄杓を引く時も斜めでは無く、道具畳の正面方向に直角方向に置きます。また、茶を進める時茶碗は水差しと炉の間の狭い空間を通って水差しの先へ炉縁の客側の辺の延長線いっぱい位まで出して勧めます。拝見の時の茶入れも、ほぼ茶碗を勧める時と同じ位置を使用しますが、茶杓はその手前に茶入れとは縦並べに置きます。
 このお点前は炉から床寄りの畳や道具畳より下を使う事が無く、4帖半以下の小間で2帖程の狭いお茶室でも点前が出来ると言う事で、薄茶、濃茶を極め広間での大勢の客を相手のお茶会等も経験しつくした茶人が、晩年俗世から身を引き、親しい近隣の友や後輩などと小間で過ごした事を思わせるようなお点前と言う様に感じました。

 

【茶室の畳の名称と役割】
 小間の話の出たついでに、部屋の畳の名称の話に発展しました。
畳にはそれぞれの役割に基づいた名称が付けられていて、道具畳(点前を行う場所であることから点前畳とも言う)は何時も茶を点てる時に使用し名称も最初に聞いておりましたが、茶道口から道具畳へ運ぶ通路になる部分は通い畳、床の間の前は貴人畳、炉の切ってある炉畳、客の座る客畳などの名称があるとのことです。また、小間の時は茶道口から通い畳へ踏み込むことから踏み込み畳との名称も仕様されています。

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