試験期間中、眠くなると眠気を覚ますためにいろいろ
工夫してみたりしますが、私の場合、テレビをつける
となんとか、眠気が治まります。
おかげで、試験期間中は深夜の特別番組を見ることが
出来ました。
(いつも10時に寝て、3時か4時に起きる生活なので。)
その中から、特に感動を受けた二つの番組をご紹介。
一つはNHKで放送された心臓外科医のお話。
「自分はエリートではなかったから、必死に努力した。」
とおっしゃる先生。国内屈指の技術を持つ方で、海外
からも先生の手術を受けに患者が訪れるほどです。
先生は心臓の外科手術を学ぶため、当時珍しかった海外
留学を決意、世界的な心臓外科医のもとに何度も訪れて
弟子にしてもらいます。
しかし、初めての患者を死なせてしまったことで、手術
に対する考え方が大きく変わります。
必死に勉強し、患者のために必死に努力したそうです。
毎年、先生の下にはたくさんの研修医が弟子入りしてい
ますが、そのほとんどが修行をやめてしまうそうです。
先生は弟子の医師に全く手術をさせず、徹底的に術後の
患者のケアをやらせます。
手術は見せても、あまり教えることもしないようです。
しかし、弟子の医師たちはノートにびっしりと先生の
手術の術式を書き込んで、何度も復習して必死に身に
着けようと努力します。
そして、8年ほど過ぎたある日、突然「今日手術やって。」
といわれるのです。
外科医として、一日も早く手術を手がけたいと努力される
弟子の医師ですが、いざ「手術やって」といわれると、
真っ青になっていらっしゃいました。
もちろん、先生が万全の体制でサポートされるのですが、
人にメスを入れることの意味を、本当に理解したものに
しか手術をさせないという、先生の方針に感動しました。
また、そんな先生に必死でついて行こうとする医師たちに
感動しました。
先生が弟子時代に師匠の先生からいただいた言葉がすばらしい。
「医師として、一番簡単なことは論文を書くことだ。
次に簡単なことは、手術をすることだ。
一番大変なのは、後輩を育てることだ。」
すばらしい医師はすばらしい医師の下で育てられるのですね。
次に見た番組は、研修医の活躍を描いたもの。
現在、国家試験に合格した新人の医師は、2年間の研修を
受けなければならないことになっています。
以前は、出身の大学で研修する医師が多く、当たり前のよう
に自分の出身大学で研修していたそうですが、現在では
約半分以上の医師が出身大学以外の病院での研修を希望
しているそうです。
特に、プライマリーケアの技術を身につけたいと願う医師
が多いようです。理由は、大学では専門分野での技術は身に
付けられるが、どんな症状で来たのか分からない患者を
診て、診断できないということからだそうです。
その点、町のお医者様にはいろんな患者がやってくる。
緊急を要するのか、ゆっくり休めばいいのか、瞬時に判断
する必要があります。
そんな修行をしている研修医。その研修医の最初の患者は
末期癌の患者でした。
自宅での療養を希望する患者ですが、なかなか容態が落ち
着きません。
痴呆の症状も進んでいる様子。
そんな患者の手を握り、顔をぎりぎりまで近づけて話をし
ます。
どうやってご飯を食べられるようにするか?
搬送方法は?
おなかの張りをとるには?
本当に親身になって考えていらっしゃいました。
他にもたくさんの研修医が登場していましたが、みなさん
本当に真剣そのもの。
まさに戦場のような現場で、必死に努力していらっしゃ
いました。
こんな医師が今後たくさん増えてくると思うと、本当に
日本の医療は今よりもっと良くなる、そんな感じがしました。
そんな医師たちを見たところで、私も含めて薬学部の学生たち
はどうだろう?と思いました。
戦場のような現場で、本当にこんな医師たちと働いていけるの
だろうか?
研究室で一緒になった同級生にこの話をすると、「結局、覚悟の
違い、かな?」という反応が返ってきました。
そう!私もそう思いました。
もともと彼は医師を目指して浪人していたのですが、結局薬学部
への進路を決めました。
今では、医師でなくても患者のために出来ることがある、と考える
ようになったそうです。
薬学部にも彼のように考える学生がいたことに、本当にうれしく
思いました。
あと一年間、一緒にがんばろう。
そして、患者にとって良き医療人になりましょう。
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工夫してみたりしますが、私の場合、テレビをつける
となんとか、眠気が治まります。
おかげで、試験期間中は深夜の特別番組を見ることが
出来ました。
(いつも10時に寝て、3時か4時に起きる生活なので。)
その中から、特に感動を受けた二つの番組をご紹介。
一つはNHKで放送された心臓外科医のお話。
「自分はエリートではなかったから、必死に努力した。」
とおっしゃる先生。国内屈指の技術を持つ方で、海外
からも先生の手術を受けに患者が訪れるほどです。
先生は心臓の外科手術を学ぶため、当時珍しかった海外
留学を決意、世界的な心臓外科医のもとに何度も訪れて
弟子にしてもらいます。
しかし、初めての患者を死なせてしまったことで、手術
に対する考え方が大きく変わります。
必死に勉強し、患者のために必死に努力したそうです。
毎年、先生の下にはたくさんの研修医が弟子入りしてい
ますが、そのほとんどが修行をやめてしまうそうです。
先生は弟子の医師に全く手術をさせず、徹底的に術後の
患者のケアをやらせます。
手術は見せても、あまり教えることもしないようです。
しかし、弟子の医師たちはノートにびっしりと先生の
手術の術式を書き込んで、何度も復習して必死に身に
着けようと努力します。
そして、8年ほど過ぎたある日、突然「今日手術やって。」
といわれるのです。
外科医として、一日も早く手術を手がけたいと努力される
弟子の医師ですが、いざ「手術やって」といわれると、
真っ青になっていらっしゃいました。
もちろん、先生が万全の体制でサポートされるのですが、
人にメスを入れることの意味を、本当に理解したものに
しか手術をさせないという、先生の方針に感動しました。
また、そんな先生に必死でついて行こうとする医師たちに
感動しました。
先生が弟子時代に師匠の先生からいただいた言葉がすばらしい。
「医師として、一番簡単なことは論文を書くことだ。
次に簡単なことは、手術をすることだ。
一番大変なのは、後輩を育てることだ。」
すばらしい医師はすばらしい医師の下で育てられるのですね。
次に見た番組は、研修医の活躍を描いたもの。
現在、国家試験に合格した新人の医師は、2年間の研修を
受けなければならないことになっています。
以前は、出身の大学で研修する医師が多く、当たり前のよう
に自分の出身大学で研修していたそうですが、現在では
約半分以上の医師が出身大学以外の病院での研修を希望
しているそうです。
特に、プライマリーケアの技術を身につけたいと願う医師
が多いようです。理由は、大学では専門分野での技術は身に
付けられるが、どんな症状で来たのか分からない患者を
診て、診断できないということからだそうです。
その点、町のお医者様にはいろんな患者がやってくる。
緊急を要するのか、ゆっくり休めばいいのか、瞬時に判断
する必要があります。
そんな修行をしている研修医。その研修医の最初の患者は
末期癌の患者でした。
自宅での療養を希望する患者ですが、なかなか容態が落ち
着きません。
痴呆の症状も進んでいる様子。
そんな患者の手を握り、顔をぎりぎりまで近づけて話をし
ます。
どうやってご飯を食べられるようにするか?
搬送方法は?
おなかの張りをとるには?
本当に親身になって考えていらっしゃいました。
他にもたくさんの研修医が登場していましたが、みなさん
本当に真剣そのもの。
まさに戦場のような現場で、必死に努力していらっしゃ
いました。
こんな医師が今後たくさん増えてくると思うと、本当に
日本の医療は今よりもっと良くなる、そんな感じがしました。
そんな医師たちを見たところで、私も含めて薬学部の学生たち
はどうだろう?と思いました。
戦場のような現場で、本当にこんな医師たちと働いていけるの
だろうか?
研究室で一緒になった同級生にこの話をすると、「結局、覚悟の
違い、かな?」という反応が返ってきました。
そう!私もそう思いました。
もともと彼は医師を目指して浪人していたのですが、結局薬学部
への進路を決めました。
今では、医師でなくても患者のために出来ることがある、と考える
ようになったそうです。
薬学部にも彼のように考える学生がいたことに、本当にうれしく
思いました。
あと一年間、一緒にがんばろう。
そして、患者にとって良き医療人になりましょう。
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