たんぽぽ動物病院   院長のひとりごと

岩手県盛岡市で開業する獣医師の日々のつぶやき

あっためましょう

2011年09月30日 | つぶやき

あっつい夏もあっさり終わり、
朝晩涼しい季節となりました。

夏の間はおうちの中でてんでばらばら、行方不明になっていた猫たちも
いっせいに布団の周りに結集し始めご覧のとおり。



こういう季節は、忍び寄る冷えで
人間も「秋バテ」という、血行不良による不調が起こると
テレビでやっていましたが、動物たちも同じように調子を崩します。

胃腸を冷やして、下痢嘔吐。
筋肉を冷やして筋肉痛。
なんかは、人間並みによくある症状ですよ。

そういう子は、病院でお灸などで温めて
血行促進してあげるだけで、だいぶ楽になるようです。

にゃんこは嫌がる子が多いけれど、
わんちゃんは腹巻きをしてもらったりします。
小型犬なんかは、人間のネックウォーマーなどで代用できます。

背中から腰にかけてを特に温めるために
ホ○ロンなんかもよいですよ。

(温めすぎには気をつけて)

それから、お年寄りのわんにゃんは、暖かい部屋から急に外に出て、
心臓発作を起こしたり、脳梗塞のような症状で倒れたりします。
急激な温度変化にはさらさないようにくれぐれも注意しましょう。


珍しく、動物のお医者さんみたいなひとりごとでした~~。


アナログの目覚まし時計を買いました

2011年09月23日 | つぶやき
今まではケータイを時計代わりにしてたので、
アナログの文字盤がなんだか新鮮…。

このアナログ文字盤、眺めていると
実にたくさんの情報を含んでいますね。

たとえば、長針が「10」、短針が「6」を指しているとき、
その文字盤からは

「今は5時50分である」

という情報のほかに、

「6時まであと10分である」
「5時から50分経過している」
「9時まであと3時間ちょっとである」
「今朝6時に起きたから、約12時間経ったんだ」

など、さまざまなことが頭の中を駆けめぐります。

もちろん、それら1個1個を
いちいち意識しているわけではありませんよ。
でも、文字盤を目にうつした瞬間に、
長針が「10」、短針が「6」であることから受ける
さまざまな印象が確実に私の中に足跡を残している気がします。
その足跡を感じることが私の中に
「午後5時50分」という時間に対するリアリティを生むのではないか。

ケータイの画面は「PM 5:50」。
それだけですものね。


中学のとき、英語が大好きでよく映画や漫画に出てくる
適当な単語を思い浮かべては、辞書をめくって調べてました。
たとえば、ショーン・ペンが映画の中でティモシー・ハットンに

「You're Patriot」

と言っていた。
この「Patriot」を調べようと辞書をめくると、

「pass」「passive voice」「passion」「paternal」「pathetic」などなど
さまざまな言葉が目にうつります。
ただ目にうつるだけだけど、そうやって言葉のはざまに
「patriot」と見つけると、何か一歩一歩山を登って
ようやくたどり着いた頂上で見つけた花のように、
自分の中でとても大事なものになっていきます。

そうやって調べた単語は、今になっても急に適切な場面で
適切な言葉としてパッと思い浮かぶことがあって、
われながらびっくりするんです。

一度、電子辞書なるものを使ったことがありました。
目的の言葉が瞬時に見つかるのはいいんだけど、
全然、自分の中に根付かないんですよね。
ヘリコプターでパーッと山頂に行って、
写真撮ってまたパーッと帰った。みたいな。
とってもうすっぺらい感じ。
それ以来、電子辞書は使ってません。

アナログからデジタルになって見たいことや知りたいことは
なんでも手に入るようなんですけれど、実は逆にとってもたくさんの
「リアリティ」に接する機会をなくしてしまった気がします。


さて、ところで!

その時計というのはこちらです!!

そう!! かの北海道の大スター、大○洋さんが

「文○三年ー!!」

と絶叫して起こしてくれる、あの時計です!!

知っている人は大爆笑!!

知らない人はポカンですね~。


アナログのくせに高かったです…