近所のマンションの生垣の雪柳、 白い花なのに燃え盛る炎のように
舞い上がって咲いております。
昔、「このむせ返るように咲いている雪柳を目にすると、その勢いに
負けてしまって気持ちが沈んでくる」と語った友がおりました。
若かった時、春になって美しい若葉の萌える姿を目にすると
寒い冬には思いもしなかった “何か新しい事をやりたい!!
出来そう!!”と、奮い立つような思いが湧き上がってきたことも
ありました。
この雪柳や美しい若葉の季節を迎えることができるだろう
これからの年数を思ったりすると、その友の言葉が
この頃、特に思い出されます。
生け花では
まだ咲き誇らない新芽の雪柳を使うことが多いので、柔らかい
春の風の動きの線と、これから伸びようとする力強い線も表現!・・・。