歴史上にはすごくて、かっこいい人が沢山います!
しかし、素敵だと感じても、
私の好きな人ランキングには、なかなか入ってきません。
今までは、
1位坂本龍馬
2位上杉謙信
で終わりだったのですが…
3位に秋山真之さんが入りました☆☆☆
http://www.sakanouenokumo.jp/saneyuki/
秋山真之というのは、日露戦争時の日本海軍の軍師で、
勝てないと思われていた、ロシアのバルチック艦隊を破った時の作戦をたてた人です。
彼は天才だといわれていて、東郷平八郎も、作戦は一任していたらしいのです。
でも、私が惹かれたのは軍師として天才だっただけではなく、
ちょっと変だったところ。
例えば、
バルチック艦隊との戦いにむけて、完璧な勝利を望めるのは、艦隊が日本海側を通ることが前提の作戦だった。
しかし実際は直前まで、
太平洋側を通るか、日本海側を通るかがわからなかった。
そんな中、作戦通りにバルチック艦隊が日本海側からきた
と知った時、
動作が急に変化して、片足で立ち、
両手を阿波踊りのように振って
「シメタ、シメタ」と踊りだしたというのです。
また、
いざ戦、というときに、軍服の上に
剣帯の革ベルトを、
褌〔ふんどし〕の代わりに巻いて艦橋にあらわれ、
めったに感情を外にあらわさない東郷さんが嫌な顔をしたといいます。
秋山真之には、
褌は、文字が衣ヘンに軍と書くのは、臍下丹田を引き締めて胆力を発揮するためのもので、戦さは、それで臨まなければならぬ
〔臍下丹田とは、へその下の丹田という部位・丹田とは、ここに力を入れると健康と勇気を得るといわれるとこ〕
と、いう「褌論」があったらしいのです。
天才だけど、変というのは、
私にとって、最大の魅力☆
でも、それだけではランキングには入りません。
秋山真之は、バルチック艦隊に勝つ作戦を考えたのに…
人が死んでいってしまう姿をみて、心を痛め、
戦いが終わったら僧侶になろうと考えていたというのです。
降参したロシアの敵将に会いに行く際、
ロシアの船上には
日本艦隊の砲弾のために死んでしまった、遺体が沢山列んでいた。
それを発見した彼は、敵艦上にもかかわらず、
どんどん歩いていって、ひざまずいて黙祷をしたといいます。
戦争が終わり、日本に帰った際に、
喜んだのではなく、泣いたといいます。
(坂の上の雲より)
天才で変わって、人として人のことを想う心を持っていた。
そんな所がとても素敵だと、すっかり魅了されてしまいました。
坂本龍馬、上杉謙信、秋山真之。生きた時代もやったことも全然違うけど、
3人とも共通している魅力なんだと思います!
ここまででも長い文章ですが…
今回はまだまだ書きます!
司馬遼太郎さんの「坂の上の雲」
(秋山真之はこの小説の登場人物です)
勧められることが多かったので、読み始めましたが…何回か途中で挫折して、2年くらいかかりました(*_*)
難しかったぁ。
ただ、読み終わって勉強になったことはとても多かったです。
日露戦争までは
ロマンがあった。というふうに言ってる人がいました。
私はどんな場合でも、決して戦争はいいことではないから、
ロマンなんかあるわけないじゃんと思ってました…が…
ロマン…感じちゃいました。
というのも、
この時期の日本は
明治維新から時間がたっていなくて、
国にお金がなかった。外国と戦えるような武器も揃っていなかった。
軍艦だって、維新後に急いで造ったものの、
数は少なく、外国と比べると、新しくはなかった。
でも、世界は帝国主義で、植民地を増やそうという流れが…
日本も幕末から、
イギリス、フランス、ロシアなどに狙われていましたよね。
特にロシアは、不凍の港を求めて南下してきていました。
明治政府は、日本をロシアから守る為に
お金も武器もカラカラになりながら戦った!勝利なんて望めなくて、五分五分くらいに引き分けて
あとは交渉で負けないよーに、もっていくとこを目指す。
そんなギリギリの戦いが日露戦争なんです。
学生時代には、
こんなことは知りませんでした。
明治の人たちは、
本当に必死で、そこに心を打たれ、
ロマンを感じてしまうのです。
それからこの時期は
明治維新を経験した人たちが、まだ生きていました。
伊藤博文・山県有朋・大山巌・山本権兵衛・
児玉源太郎・東郷平八郎・乃木希典などなど。
実はあまり好きじゃない人もいるのですが…
でもやはり明治維新を生きた人たちは魅力があります。
特に坂の上の雲では、私は海軍に魅了されてしまいました。
このあと日本が進んでいってしまった道は…
難しいので、触れるのはやめておきますが、
日中戦争が始まる前に、
明治維新と日露戦争を生き抜いた上記の人たち、
そして秋山真之は
みーんな亡くなってしまいます。
もし、彼らが生きていたら…何か違う結果になっていた気がして残念です。
歴史は難しくて複雑ですが…
でもそこには命を懸けて一生懸命生きた人達がいて、
その生き様を知るたびに感動し、
自分も頑張ろうと思えます。
そんな歴史の魅力を沢山の人達に知ってもらいたいと思う今日この頃です。
今回はかなり長くなってしまいましたが、最後まで読んでくれた方、ありがとうございましたm(__)m♪