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大正動物医療センター(大阪市大正区)のブログ

大阪にある大正動物医療センターのブログ

膿胸

2006-02-28 13:24:24 | 熱っぽい

症状

活動の低下。 運動後の虚脱、回復遅延。 体重減少および間欠的な食欲不振。 抗生物質治療によって一時的な改善がみられる。 喧嘩や刺創に関する病歴が得られる。 頻呼吸。悪液質。 咳嗽。発熱。猫では,明らかな急性呼吸困難、虚脱、および敗血症性ショックを発現するまで、ほとんど臨床症状を示さないことが多く、胸壁の損傷が見られることあります。

原因

感染性膿胸:通常、気道、食道、あるいは胸壁を経由して細菌が胸膜腔内に侵入し、化膿性胸膜炎が生じることによって引き起こされます。
犬:関連する原因としては草芒あるいは他の異物の吸入、あるいは胸壁の穿通創などが一般的です。
猫:貫通性咬傷によるものが最も多い。
全身性感染あるいは肺炎に続発する膿胸は稀です。
腫瘍性:稀に胸腔内腫瘍の腫瘍壊死に起因する膿胸が発生することがあります。

肝炎

2006-02-28 13:23:59 | 熱っぽい

症状

食欲不振。 元気消沈。 体重減少。 嘔吐。 下痢。 多渇多尿。 振戦。 発熱。 腹痛。 脱水。 頻脈。 頻呼吸。 肝腫大。 血液凝固異常。 腹部膨満や波動感。 黄疸。 内毒素血症の徴候。 低血糖による虚脱。肝性脳症。
原因
アミロイドーシス。犬科動物における犬アデノウイルスI型(CAV-1)によるウイルス感染。細菌、寄生虫、原虫、真菌の感染。毒物。

腎盂腎炎

2006-02-28 13:23:45 | 熱っぽい

症状

殆どが無症状。多尿/多渇。腹部および腰部の疼痛。 下部尿路感染に関連する症状(例、排尿障害、頻尿、疼痛を伴う排尿困難、血尿、悪臭のある尿、または変色した尿)。 発熱。

原因

通常、好気性細菌の上行性尿路感染によって起こる。最も一般的に検出される菌は大腸菌とStaphylococcus spp.である。その他の菌として、プロテウス、レンサ球菌、クレブシエラ、エンテロバクター、Pseudomonas spp.などであり、下部尿路感染の原因となることの多い細菌が上部尿路に上行感染することがある。嫌気性細菌、ウレアプラズマ、真菌が上部尿路感染の原因となることはほとんどありません。

その他、異所性性尿管、膀胱尿管逆流、先天性腎異形成、下部尿路感染など。尿路感染の素因となる状況としては糖尿病、副腎皮質機能亢進症、外因性ステロイド投与、腎不全、尿道カテーテル、尿の貯留、尿石、尿路腫瘍、会陰尿道造瘻術などが原因となります。

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前立腺炎

2006-02-28 13:12:32 | 熱っぽい

症状

元気消沈/沈うつ。 食欲不振。 しぶり。 排尿障害。 発熱。 前立腺あるいは尾側腹部の触診における疼痛。 血様尿道排出物。 後肢のこわばった歩様。 敗血症性ショック(稀)。 慢性前立腺炎 では、無症状の場合もあります。

原因

大腸菌、Staphylococcus spp. Streptococcus spp. Proteus mirabilis. Klebsiella spp.Enterobactor spp.Hemophillus spp.Pseudomonas spp.Pasteurella spp.、嫌気性菌およびマイコプラズマ(最も一般的なもの)などの尿道細菌叢の上行に伴い肥大した前立腺の感染。Brucella canisなど全身性細菌感染に伴い肥大した前立腺の感染。 Blastomyces dermatitidisの全身感染あるいは局所の穿通創感染。 危険因子 として、加齢。未去勢。 アンドロゲンあるいはエストロゲン投与歴。 免疫力低下。尿道カテーテルなどが原因となります。

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全身性紅斑性狼瘡

2006-02-28 13:09:33 | 熱っぽい

症状

急性に発症することもあれば、潜在性に進行することもあります。 免疫複合体の沈着部位と自己抗体の特異性によって臨床徴候は左右されます。 様々な臨床徴候が同時というよりむしろ連続して悪化したり軽減したりしながら認められます。

元気消沈。 食欲不振。 患肢の変化する跛行。 皮膚病変。 身体検査所見 大半の症例では、関節の腫脹や痛みが認められます。 紅斑、鱗屑、潰瘍、脱毛を特徴とする、左右対称性もしくは局所的な皮膚病変が認められます。 急性期には特に発熱。 リンパ節腫大、肝脾腫大。 皮膚粘膜移行部および口粘膜の潰瘍形成。 不整脈、心雑音、胸膜摩擦音(心筋炎、心膜炎、胸膜炎が関与して発生する)。 筋肉の萎縮などが起こります。

原因

明確な原因は不明です。 薬物の暴露やウイルス感染が発症原因の1つであると疑われています。循環血液中に、多量の抗原-抗体免疫複合体が形成され(III型過敏症)、これが糸球体基底膜、滑膜、皮膚、血管壁をはじめとして様々な部位に沈着します。 赤血球(RBC)、白血球、血小板などの自己抗原に対する抗体も生成されることがあります(II型過敏症)。これに比べて頻度は低いですが、自己抗原に対して細胞性免疫が直接働くIV型過敏症も関与していることもあります。 組織傷害は循環血中の免疫複合体と炎症性細胞の浸潤によって活性化された補体、および細胞膜上抗原に対する自己抗体の直接的な細胞傷害作用によってもたらされます。紫外線暴露は病態を悪化させる可能性があります。

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