猫のウイルス性鼻気管炎
眼と鼻を含む上部気道感染、あるいは主に口の潰瘍性疾患や肺炎、急性関節炎、あるいはそれらが複合して認められることがあります。
症状
突然発症する。 食欲不振。 眼漏。鼻汁。通常くしゃみはほとんどあるいは全く伴わない。 舌、硬口蓋、口唇、鼻先端、あるいは爪周辺部の潰瘍。 肺炎による呼吸困難。 急性の痛みを伴う跛行。
一般的に敏捷で良好のようにみえる。 発熱。 潰瘍は他に徴候がなくても形成されることがある。
原因
小型でエンベロープのない、一本鎖RNAウイルスである。 自然界には抗原的に様々な割合で交差する多くの株が存在する。 ウイルス血清型は複数存在する。 多くの消毒剤に対して比較的安定で抵抗性を示す。
ワクチン接種していないか、または不適切なワクチン接種。 多頭飼育している施設。 猫ヘルペスウイルス1型(FHV‐1)や猫パルボウイルス(FPV)など他の病原体との同時感染。 換気の不備。