あいつ…産婆多々山に行くってよ！

『それじゃ…部長！

サンバタタヤマに

行ってくるので

２〜３日休みます！』

「何や何や…？

どこに行くって？」

『いや、だからぁ…

【サンバタタヤマ】ですよ♪』

「…君ぃ…

それを言うなら…

【丹波篠山】やろっ？

あ〜！

ＵＦＪとＵＳＪを

間違えちゃったんやね～！

って…

どっかで聞いたことあるなぁ？」

『何を言ってるんですか部長？

【丹波篠山】は

（たんばささやま）

じゃないですか！』

「…そう…や…で？」

『私が明日行くのは

【サンバ多々山】ですよ！』

「それどこやねん！

加藤あいと阿藤快ぐらい

違うでっ！

これまた…

聞いたことあるなぁ？

【サンバ多々山】って…

ブラジルかっ？」

『ブラジルなわけ

ないじゃないですか！』

「ひゃ〜〜〜！？

ま、まぁええわ…

地名の事はワシ

あんま詳しくないからな

そのサンバなんちゃらの名物は…

いったい何やねん？」

『イノイボシシ鍋を

食いに行ってきます♪』

「君は…あれか？

滑舌が悪いんか？

【いぼいのしし】やろがいっ？」

『いや…

【いぼいのしし】は

「いのしし」

じゃないですか？』

「…そう…やで…」

『私が言ってるのは

【いぼしし】ですよ？』

「な…何やねん？

【い　ぼ　し　し】って？

イボがある獅子のことか？」

『ちょｗｗｗ

それは

【イボライオン】

じゃないですか！』

「聞いたことないよっ？

【イボライオン】ってっ！

ちょっと待て！

まず…

【いぼしし】って何いっ？」

『まぁ…わかり易く言うと

【イボイボシシ】の仲間です。

野生のイボイボイボ…』

「おいおいおい待て待て！

わかり易くわかり難くなったで！

【イボイボシシ】って？

イボだらけやないかっ？」

『そうですよ！

イボのある【イボシシ】ですから』

「いや…あんなぁ…

元々【イボシシ】に

イボがあるんちゃうんかいっ？」

『ちょｗｗｗ

【イボシシ】に

イボがあるわけ

ないじゃないですかっ？

気持ちの悪いっ！』

「何でワシ怒られてんの？

…気持ち悪いのの

基準が分からへん！

【イノイボシシ】と

【イボイボシシ】は

…違うんか？」

『勘弁してくださいよ！

【亀とスッポン】

ぐらい違いますよ！』

「月やけどなっ！

【亀とスッポン】なら

あんまり区別が付かんよってなっ！

そもそも…

イボシシって…どんな味やねん？」

『まぁ…

【ささみみ】

っぽい味ですね。

もっと淡白ですけど…』

「おい〜〜〜〜〜！

【ささみみ】って

何やね〜〜〜〜〜ん？

鳥の胸肉かっ？」

『そりゃササミじゃないですかｗ

耳が笹みたいなウサギギですよ！』

「…ギギギ…？」

『だいたい

イボシシが

鳥の味するわけないんですよ！』

「…何でやっ？」

『だって…

【イノイボシシ】って

魚ですよ？』

「もう〜ええわ〜！」

疣〓たまこ〓異母