卵と私の日常サタン事

認めたくないけど…
金銭に余裕がある時は
ストレスも比例してたまって…
貧しい時は…何だかんだ楽しいwww

其れがしは犬である

2023-11-13 10:47:41 | 日記









某は…犬である…

名乗るほどの犬ではない。

小さい頃に里子に出され

今の家に貰われてきた。


他にも兄弟がいたが

もうみんな

生きてはいないだろう。

奔放で

縛られるのが嫌な性格の拙者は

飼い主さんに

たくさん迷惑をかけた。

そこいらに

おしっこをかけたり

他の家の犬に吠え掛かったり。

その度に

飼い主さんに怒られた。

だがその後には

飼い主さんは必ず

優しく撫でてくれた。

そんな飼い主さんの

手と匂いが大好きだった。








飼い主さんが泣いていた日もあった。


そんな時は

其れがしは黙って

飼い主さんの傍に寄り添った。

犬である拙者に

出来ることは

それぐらいしかない。


飼い主さんが

遠くに

連れて行ってくれたこともあった。

そんな時は

思いっきり飼い主さんと遊んだ。

犬である拙者は

そうやって喜びを表現した。


長い年月が経って

其れがしはもう

目も耳もだいぶ悪くなった。

なにか病気に掛かっているらしい。

立つのもつらくなってきた。


また飼い主さんが泣いている。

何か悲しいことや

辛いことがあったのだろうか?



ふらつく足で立ち上がり

飼い主さんの傍に寄り添おうとした。

飼い主さんは

立ち上がる拙者に

震える声で…


『ダメ!』


と声を荒げた。

また拙者の行動が

飼い主さんを

怒らせてしまったようだ。

だがその後

必ず飼い主さんは

優しく撫でてくれる。



目を閉じた。












もうなにも見えなくなった。


身体の力も入らない。


だが飼い主さんの手と匂いは感じる。










其れがしは犬である。

飼い主さんには

たくさん迷惑をかけた。

飼い主さんは

最期まで優しく撫でてくれた。





とても幸せだった。







。・゚・。・゚・(ノ∀`)・゚・。・゚・。










他犬〓たまこ〓本願


最新の画像もっと見る

コメントを投稿