【民主分裂】首相後手後手 離党にも「厳正な」処分示せず 自公頼みの戦略も崩壊か
2012.7.3 07:00
「責任を果たすことです。法案を通すという責任を果たすことが私と幹事長の責任だと思います」
2日夕、6日ぶりに取材に応じた野田佳彦首相は思い詰めたように「責任を果たす」を4回繰り返した。だが、具体的な処分は語らずじまい。民主党の小沢一郎元代表らの離党は止めようがないことは早い段階から分かっていながら、対応は常に後手に回った。
党役員会ではメディアに責任を転嫁した。
「いろいろと『ないこと、ないこと』が報道されているが、私と輿(こし)石(いし)東(あずま)幹事長との間に齟(そ)齬(ご)はないので一任をお願いしたい」
もともと首相はこの役員会で先手を打って小沢氏の除籍(除名)を宣言する手はずだった。だからこそ小沢氏ら57人が消費税増税法案の衆院採決に大量造反した6月26日、首相は「厳正に対応したい」と明言。30日には都内での講演で「早急に役員会で方向性を出す」と啖(たん)呵(か)を切ったのだ。
にもかかわらず、先手を打ったのは小沢氏だった。しかも50人の離党届提出は想定外。首謀者である小沢氏の除籍を宣言することにより同調する動きを封じようという作戦はもろくも崩れた。首相はよほど悔しかったに違いない。
しかもこれから社会保障・税一体改革関連法案の審議に入る参院議員が12人も名を連ねていては一刀両断には処分できない。
「幹事長と詰めの段階であり、そんなに遠くない将来なるべく早くに提案したい」。記者団にもこう語るのがやっと。小沢氏との経験の差が出たともいえるが、「決断できない男」として党内の評価はさらに低下してしまった。
× × ×
「小沢氏の造反だけは絶対に許せない」
消費税増税法案の衆院採決前から周囲にこう断言していた首相が、処分を逡(しゅん)巡(じゅん)したのは、棄権を含めると72人という造反規模が想定を超えていたからだ。
「離党表明される前に反対票を投じた57人全員を切るべきだ。党内融和を考えて軽くしてはいけない」
周囲は何度もこう忠告したが、首相は「分かっている」と答えるだけ。
「『消費税を上げざるを得ない』とマイクを持っている人の隣の選挙区で同じ党の人が『反対』と言っているのはおかしい」
ここまで言いながら首相がなお動こうとしなかったのは、輿石氏が「魂の説得をしていますから」と小沢氏との会談による事態収拾を言い張ったからだ。
そんな輿石氏は、離党届提出直前の小沢氏から電話をもらっている。
輿石氏「一段落したら2人きりでゆっくり一杯やりたいものですね…」
小沢氏「ぜひそうしましょう!」
そこには政権を窮地に追いやったことへの責任感はみじんもない。
衆院での造反劇から1週間、無為に過ごしたことにより政権を取り巻く環境は確実に悪化した。中でも参院民主党からの12人の離脱は手痛い。
首相は、公明党が悲願とする一部連用制を導入する衆院選挙制度改革関連法案を民主、公明両党で成立させる代わり、公務員制度改革関連法案などで協力を求める秘策を練っていたからだ。
12人抜けると、民主、公明を合わせても参院で過半数に満たない。公明党が今後、倒閣にかじを切る公算は大きい。
2日夜、都内のうなぎ料理店で民主党の前原誠司政調会長、長妻昭元厚生労働相らを慰労した首相は、日本酒をあおりながら自分に言い聞かせるようにこうつぶやいた。
「残りの人たちで力を合わせてがんばっていくしかないだろうな…」
(坂井広志、加納宏幸)
© 2012 The Sankei Shimbun & Sankei Digital
豚が餌を求めて右往左往の本領を発揮しとるぞっ!
ゲラゲラゲラ!
国民を無視して権威権力など存在しないことを知れっ!
官僚なんぞのいいなりになるから豚に成り下がるんじゃ!
2012.7.3 07:00
「責任を果たすことです。法案を通すという責任を果たすことが私と幹事長の責任だと思います」
2日夕、6日ぶりに取材に応じた野田佳彦首相は思い詰めたように「責任を果たす」を4回繰り返した。だが、具体的な処分は語らずじまい。民主党の小沢一郎元代表らの離党は止めようがないことは早い段階から分かっていながら、対応は常に後手に回った。
党役員会ではメディアに責任を転嫁した。
「いろいろと『ないこと、ないこと』が報道されているが、私と輿(こし)石(いし)東(あずま)幹事長との間に齟(そ)齬(ご)はないので一任をお願いしたい」
もともと首相はこの役員会で先手を打って小沢氏の除籍(除名)を宣言する手はずだった。だからこそ小沢氏ら57人が消費税増税法案の衆院採決に大量造反した6月26日、首相は「厳正に対応したい」と明言。30日には都内での講演で「早急に役員会で方向性を出す」と啖(たん)呵(か)を切ったのだ。
にもかかわらず、先手を打ったのは小沢氏だった。しかも50人の離党届提出は想定外。首謀者である小沢氏の除籍を宣言することにより同調する動きを封じようという作戦はもろくも崩れた。首相はよほど悔しかったに違いない。
しかもこれから社会保障・税一体改革関連法案の審議に入る参院議員が12人も名を連ねていては一刀両断には処分できない。
「幹事長と詰めの段階であり、そんなに遠くない将来なるべく早くに提案したい」。記者団にもこう語るのがやっと。小沢氏との経験の差が出たともいえるが、「決断できない男」として党内の評価はさらに低下してしまった。
× × ×
「小沢氏の造反だけは絶対に許せない」
消費税増税法案の衆院採決前から周囲にこう断言していた首相が、処分を逡(しゅん)巡(じゅん)したのは、棄権を含めると72人という造反規模が想定を超えていたからだ。
「離党表明される前に反対票を投じた57人全員を切るべきだ。党内融和を考えて軽くしてはいけない」
周囲は何度もこう忠告したが、首相は「分かっている」と答えるだけ。
「『消費税を上げざるを得ない』とマイクを持っている人の隣の選挙区で同じ党の人が『反対』と言っているのはおかしい」
ここまで言いながら首相がなお動こうとしなかったのは、輿石氏が「魂の説得をしていますから」と小沢氏との会談による事態収拾を言い張ったからだ。
そんな輿石氏は、離党届提出直前の小沢氏から電話をもらっている。
輿石氏「一段落したら2人きりでゆっくり一杯やりたいものですね…」
小沢氏「ぜひそうしましょう!」
そこには政権を窮地に追いやったことへの責任感はみじんもない。
衆院での造反劇から1週間、無為に過ごしたことにより政権を取り巻く環境は確実に悪化した。中でも参院民主党からの12人の離脱は手痛い。
首相は、公明党が悲願とする一部連用制を導入する衆院選挙制度改革関連法案を民主、公明両党で成立させる代わり、公務員制度改革関連法案などで協力を求める秘策を練っていたからだ。
12人抜けると、民主、公明を合わせても参院で過半数に満たない。公明党が今後、倒閣にかじを切る公算は大きい。
2日夜、都内のうなぎ料理店で民主党の前原誠司政調会長、長妻昭元厚生労働相らを慰労した首相は、日本酒をあおりながら自分に言い聞かせるようにこうつぶやいた。
「残りの人たちで力を合わせてがんばっていくしかないだろうな…」
(坂井広志、加納宏幸)
© 2012 The Sankei Shimbun & Sankei Digital
豚が餌を求めて右往左往の本領を発揮しとるぞっ!
ゲラゲラゲラ!
国民を無視して権威権力など存在しないことを知れっ!
官僚なんぞのいいなりになるから豚に成り下がるんじゃ!