公立病院統合問題について

2008-06-26 | 私のスタンス
 昨日の一般質問では、私と同じ選挙区の佐々木県議(自民)が質問に立ちました。分割方式で進めた質問の最後で、公立病院の統合問題について県当局の考え方を聞きました。
 この質問に対して知事は、これまでの経過について説明。そして『豊後大野市の地域医療を守るための公立病院のありかた検討委員会(ありかた検討委員会)』の提言や今後について次のように答えました。
「ありかた検討委員会には、豊後大野市の地域医療や両病院の現状と課題について詳細に分析したうえで、豊後大野市の地域医療を将来にわたって守っていくための方策(この部分は「ここが重要です」と言って二度繰り返しました。)と両病院のあり方について、検討を行ってもらった。ありかた検討委員会からの提言は、①両病院が有する医療資源を集中し、ひとつの病院に統合すべきである、とする意見が多数を占めたことが報告されている。また少数意見として、②現状どおり二つの病院を存続させるべき、という意見や、③一方の病院を核に統合し、他方の病院を診療所等として存続させるべきという意見もあり、三案併記となっている。私としては、提言がこのような三案併記となった経緯も含め、提言書を全体として重く受け止めている。」
「現在、病院は医師をはじめ職員の献身的努力によって支えられているが、事態は待ったなしの状況であり、早期に方針を示すことが必要だと考えている。」
そして最後に、「できるだけ早い時期に方向性を示せるよう、豊後大野市長と協議を進めて行きたい」とその考え方を示しました。

 新聞紙上には、統合案を中心に協議が進められるのではないか、という記事が多く掲載されています。今回の質問では、もっと突っ込んで聞いて欲しいと思いましたが、時間切れで再質問ができませんでした。その意味で、私には消化不良の感が強く残りました。

 私は、今回の医師不足に対する県の対策は、できうる限りの対応をしている、と評価しています。しかし、果たして病院を統合すれば医師不足が解消できるのかどうか、そこが疑問です。
 この点については、前回、福祉保健生活環境委員会で、委員が「両病院を統合したら、本当に医師数が確保できるのか」と質問した際、担当部長は「今いる全員の医師が統合先に移るのは難しいかもしれないが、医師に魅力ある病院づくりを進めることで医師不足を解消したい」と回答したところからも感じます。それを受けて私が「では魅力ある病院づくりには具体的に何年かかると考えているのか」とたずねましたが、明確な答えは返ってきませんでした。それが正直なところだと思います。
 医師にとって魅力ある病院づくりには、現場の医師や医療スタッフ、行政、そして地域住民それぞれの役割分担が必要だと思います。今こそ我が地域の病院問題を行政や医師に任せるだけでなく、地域住民も主体的に考えて行政や医師と一緒に議論するときではないでしょうか。

今日から一般質問が始まりました

2008-06-23 | 私のスタンス
今日から一般質問が始まりました。今回の議会から、県民の間に、県議会の議論、論戦がわかりにくいという声があったことから、議長の諮問機関である県議会改活協議会の答申を受けて、緊張感、スピード感があって議論の内容がわかりやすい一問一答方式と分割方式が導入されました。
そのトップに登場したのが、わが会派の賀来和紘県議。もちろん一問一答方式での質問でした。
質問の冒頭、賀来県議は「県議会史上初の一問一答方式での質問になる。私自身、改活委員としてトップバッターを務める。手本を示したいが、手本と言ってもいい手本と悪い手本がある。評価は議員の皆さんに任せたい」と述べて質問に入りました。

今日、一問一答方式を選択した議員は、4人中賀来県議、久原県議、嶋県議の3人。大友県議は分割方式を選択して質問に立ちました。大友県議の分割方式も一問一答方式に近かったため、4人とも一問一答方式で質問をしていたようでした。
これまでの一括方式と違って、確かに緊張感がありましたが、初めてのことであることで執行部側の答弁が長かったり、質問者の質問項目が多かったりと、質問者に与えられた30分という時間の配分に苦労していたようでした。