損切り無用!月足チャートでスロー投資

元金2,000万円 → 2024年7月下旬現在、ほほ1億円(21年以降の配当含む)

スロー投資なんて、こんなもの

2006-11-06 10:38:44 | スロー投資
 拙著「儲かる株は月足チャートが教えてくれる」は今年、2006年4月に発行したが、そのなかで私は直近(06年2月14日現在)の投資成績を以下のように公開している。

*1990年以降、株式に投入した現金は約1,773万円で、それが今、約3,744万円(株の評価額+現金。つまり株式資産額)になっている

 少々説明すると、私は90年以降、株を少しずつ買い集め、02年に投資総額が1,773万円に達した。もちろん90年から現在に至るまで、株を売ったり買ったりしているが、02年以降は新たな現金投資はせず、株の買い付けは持ち株を売って得た代金の範囲内で行っている。また今日まで証券口座から現金を一切、引き出していないので、単純に考えると「1,773万円がいくらに増えているか」が、私の投資成績になるということだ(別に得ている配当金を含める必要もあるのだが、これは毎回、使ってしまっている)。

 90年以降の、この利回りは配当金を含めずとも10%弱になるのだが、「スロー投資はすごい!」と驚く人もいれば、「100万円をたちまち1億円にしたトレーダーに比べれば、まるでたいしたことはない」とけなす人もいる。

 事実、スロー投資は地味なもので、今年のように株価が軟調だと資産はあまり増えない。この11月初め時点の「株の評価額+現金」は3,800万円前後で、2月から横ばいである。上のピークは4月で4,000万円を超え、下のピークは6月で3,600万円を少し下回ったかと記憶している。

 ただし今年、成果が上がっていないわけではない。利食いを列挙すると、2月に帝国石油、4月に信金中金、5月に関東電化、7月にマツダとヱスビー食品、8月に東芝セラミックス、9月に長谷川香料とまずまずだ。

「株の評価額+現金」が増えないのは、長く持ち続けている銘柄と、今年、新たに買った銘柄の株価が低迷しているからである。ちなみに新たに買ったのは、オリエンタルランド、新日本石油、メルシャン、不二家、東レで、以前から持っている富士通とノリタケも少しだけ買い増しした。

 スロー投資は基本として、株価が下げつつある銘柄を買うので、成果がすぐに現れることは非常にまれである。というよりも、株価が下げつつある銘柄を買うと、直後には続落する確率のほうが圧倒的に高い。

 したがって国内相場が低調ななか、私の株式資産額が2月以降、横ばいを保っているのは「上々」であり、それも新規買い付け銘柄に対して「高値づかみ」をしていないからだと思う。と、やや自分に甘い評価を下してみた。

 なお、前述の芝セラの売りは555円・1000株であり、手持ちが2000株ほど残っている。先日、MBO(経営陣による買収)の発表があり、1株600円で無理やり引き取られてしまうという。私の買値は302円だからいいようなものの、90年代に1,000円以上で買った投資家は怒っているのではないか。




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