朝晩のラッシュ時には
空を見上げると
旅客機が、数珠繋ぎとなる
わんこがいた頃は
夕方に散歩
日暮れの早い冬場には
帰り道には
すっかり暮れた
ちょうど真上をジェット音
いくつものライトが光り
真ん中に、真っ黒な機体
巨大な塊から筈、轟音
何処の国から
来たのだろうか
今は、アジアが中心
このの南側からの
侵入路となる
たいがいなラッシュ
大きく旋回して
北から滑走路へと
里山丘陵に
沈んで行く
たまに、遠く北から機影
こちらには来ない
そのまま、山陰に消える
闇は、どんどん深まる
思わず、気を取られていた
リードを引かれる
見下ろすと
愛犬の目
闇から見上げている
いつも、そんな風だった
何年となく続き
でも、いつか
必ず、終わる
それは、知っていた
散歩の記憶…