どの学年だったかな
窓際の上層階が
教室なった
四階位かな
目の前には
人気の海岸国道
その辺りからは
高架になる
その前には
松林、そして砂浜
そして、海だ
湾の真ん中
なだらかに広がる大海原
その先には、遠い島影
水平線は、太平洋
果てしない海
今、思い返しても
素晴らしい、大パノラマ
おまえは、窓際の席になって
授業中でも、ぼんやり海
大海原、微かな波の音
ただ、押し消すように
海岸道路からは
ひっきり無しのクルマ
エンジンの咆哮
そんな時だ
時折りあった気がする
空から、爆音
キーンッと言う
ジェットの音ではない
柔らかいプロペラ機の音
この辺りは、ジェット機は多い
米海軍の航空基地が
内陸にあるからね
でも、いつもの
遥か上空から轟く
耳をつん裂く
ジェットの音とは違う
ただ、そのプロペラの回転音は
這うように、湧いて来る
目をやると
凄い低空飛行
海岸線に沿って
海上を飛んでいた
対潜哨戒機だ❗️
こんな、近くで見るのは
滅多な事ではない
ずぅっと、海岸線沿いを
哨戒して行く
不思議には、思わなかった
でも、こうして思い起こすと
改めて、不思議だよね
対潜哨戒機が、海沿いを飛ぶ
多分、海軍基地が
自衛隊の基地兼用になった
その為だったのだとは思う
時代的には
米国製だったんだろうけど
日の丸マークだったから
でも、変だよね
海岸沿いを舐めて行くのは
訓練なんだろうけど
不審船からの不法上陸を
哨戒していたのかも知れない
あの頃は、密かに
きたの拉致問題は
あったはずだった
半世紀も経って
ふと、気づくこともあるな…