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日記、日々の想い 

罪は…二度も犯した

あの子を捨てる
あの罪を犯してから
おまえは、一度も
わんこを触った事は
…あった
一度だけ
あの翌日だ
子どもの愚かさ
或いは、わんこが
もっと、ものだった時代
だったのかも知れない
だから、あの子を捨てた
その罪悪感で
物凄く痛かったこころは
代わりが欲しかった
そんな帰り道だ
同じような場所で
やっぱり、また
子犬が…
酷く汚れていた
ただ、道端で
ひとり、泣いている
おまえを見つめて
捨てられて
野良にでも、追いかけられて
必死で逃げて来て
泥まみれになって
そこにいたんだろう
でも、ちょっと汚い
抱き上げなかった
ただ、ついて来れるように
ゆっくり歩いた
目があった時から
ついて来ると分かった
ゆっくり、ゆっくり
我が家に帰った
「だって
 ついて来ちゃったんだ」
そして、かあさんに
叱られて
もう、だめと言われて
元の場所に捨てに行った
また、捨ててしまう
罪を償うつもりで
罪に癒しが欲しくて
また、罪を犯した
さすがに、抱っこした
あったかい
汚れていたけど
おまえとは、違う
その子の汚れは
目に見えていて
払えば良い
おまえの汚れは
払えない暗黒
こころの汚れ
でも、仕方がない
上っ面だけの優しさ
それは、ただの悪
その悪は
まっとうするしかなかった
悪人らしく
おまえが犯し切る
おまえは、それで地獄行き
また、逃げ帰った
ついて来れないように
罪は、更に上積み
取り返しはつかない
二度と近寄らない
いや、近寄れなかった
一生、そのまんまだな
…と、思っていて
でも、また庭のある家
そろそろ
許されても…
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