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日記、日々の想い 

晴れた日の縁側、彼女といぬと

晴れた日は、
いつもだね
彼女は、
縁側に出る
もう、息を荒げて、
あの子が、待っている
彼女も、あの子も、
分かっている
お約束だから
あの子は、
いぬなのに、
仰向けになって、
お腹を、
差し出している
彼女は、
ちょっと、嬌声で、
あの子の名前を、呼ぶけど、
あの子は、目を瞑ったままで、
彼女に、
身体を、預けている
彼女は、
あの子の腋の下から、
ずっと、お腹まで、
さすって上げる
あの子は、
至福のため息を、
漏らしている
何か、ちょっと、
変ないぬだった
あの子には、
やがて、血の繋がらない
いもうとが、出来た
でも、あの子が、
あの子たちになっても、
彼女の日課は、
変わらなくて、
今度は、あの子たちは、
順番を競って、
彼女に、
お腹を、差し出していた
あの子たちにとって、
日当たりの良い縁側での、
彼女とのグルーミングは、
きっと、いちばん
しあわせな時間で、
彼女も、きっと、
思いとは違って行く、
夫や、息子たちとは違う、
家族だったあの子たちに、
癒されていて、
晴れた日の縁側は、
きっと、かけがえがない、
時間だったのだろう
でも、
老いた彼女の、
縁側は、
晴れ渡った日でも、
丹精した花々は、
様々に咲いているけど、
あの子たちは、
いなくて、
記憶の底に、
あの子たちの声の、
残響だけが、
微かに、
聴こえているのかも知れない
🐕





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