そんな時はあった
いや、浴びたつもり
そんな時はあった
でも、眩しく包まれて
包まれた光
その先を辿る時
おまえは、眩む
いや、その先の光だ
目を見開けば
いや、見開いても
眩んだまま
おまえの目
捉えるのは
いや、捉えられたのは
いや、そうじゃない
幻視
いや、見えない
目眩し
それは、闇
透明な闇
黒くはない
透明への収束
透明な闇
光は、何処❓
光を辿っていた
光を求めていた
その視線が
捉えて、囚われて
視力が、失われたのか
光のその先が
ある筈の
もっと、光
失われた視力は
捉えられなかった
光の源
幻視している
闇、奥行きはない
黒くもない
光の闇、カーテン
闇の光
求めていた、おまえには
ぼんやりとカーテン
透明な闇
闇の透明
求めて、差し伸べた
視線は失われた
虚ろな闇、透明