
今朝は、少し冷んやりですね。空港の観測値の最高気温は、11.3℃でした。曇りがちで、日差しは、弱いです。ただ、10時前には、20℃近くになっていました。まあ、もう、晩春と言うか、初夏ですよね。

季節の進みの早い今年です。ただ、今日は、こんな曇りがちのままの日になるようです。夏日になるようなことは、無さそうです。過ごし易い日になりそうです。ただ、週間予報では、雨マークも、散見していますね。季節の進みの早い今年のことです。そろそろ、走り梅雨になるのかも知れません。もう、季節が、巡りそうです。

分かんないけど、多分、これ皐月なんですよね。もう、色々散って、つつじも散って。バラも、散っているし。ちょっとの花の咲き残しで、青葉が生い茂るようになって。てらてら照りかえっているだけの。生命がむせかえるようではあるけど。少し寂しい庭になったな、と。思っていました。それは、たいがいな、勘違いでしたね。また、次の花々は、咲き始めていました。

随分前に亡くなった義父の営為の賜物です。はるばると、この田舎にやってきて、空っぽな義理の息子は、さておき、色々と植えてくれていました。娘に手伝わせて。弟子の娘が、世話を、続けています。危ない夫の除草剤テロを、警戒しながら。暇を見つけては、丹精していた訳ですね。それを、アナーキーな自分が眺めて楽しむとは、驚きです。

いやあ、驚きました。花を眺めている自分自身に対して、以上に。咲いている、花に。みかんじゃないですか!この花は。何と言うことでしょうかね!ビフォーアフターな、気分です。

自分は、りんごが、好きなんですけど。みかんは、子どもの頃は、独特の酸っぱさが、苦手な時期もありました。嫌いな時がありました。でも、りんごの酸味は、何だか、ずっと、優しく感じられていました。
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でも、妻は、みかんが好きです。自分は、妻を、チェーンスモーカーの言い方に倣って、チェーンみかんなーと呼んでいます。あっ、正確には、ミカナーと呼ばなければ、いけないのでしょうか。
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自分は、買い物係を引き受けています。冬場になると、スーパーの売り出しには、必ず、安売りのみかんを、箱買いします。悪いけど、高いみかんは、買えません。食卓の籠には、妻が、箱から、みかんを積み上げます。まったりした時間。一個のみかんの最後のふさを、もぐもぐ。しかし、みかんは、次の一つが、妻の手に取られています。いや、既に、剥かれ始めていますね。チェーンイーティングです。

短大の先生だった義叔母が、存命だった頃、みかんの西日本の超名産地の、一個ずつ和紙で包んで栽培されているような高級みかんを、送ってくれたことがありました。そんな風に、こだわりの食べ物を、現地から、取り寄せるような人でした。貧乏人には、真似が、出来ません。

ただ、さすがに、そんな時の妻は、その極上のみかんを、大切に、一ふさずつ食べていました。食も、何にも考えてなくて、テロルな食べ方をする夫が、食べ過ぎないだろうか、と。不安気、不審気に、様子を窺いながらでしたが。

やあ、みかんがね!妻のみかん。二人で、ぶった切った枇杷の大木の代わりに買った果樹だったのです。お互いが好きな、りんごとみかんの苗木を、買ってきた訳です。二人で、植えました。

園芸に興味のない自分は、穴を掘ります。十分に掘り返して。柔らかくして、コンポストで作った堆肥を良く混ぜたりして、柔らかくした土を埋め戻します。「ええっ、それだけ?もっと、掘ってよ!」「いや、もう、無理だよ…」瓦礫が…分譲住宅の造成なんて、いい加減なんです。

世界的な繊維、素材メーカーの子会社でした。バブルは、そんな時代です。なんでも、かんでも、不動産屋をやります。あの会社のステルス素材は、超大国の戦闘機にも必須で、世界の安全保障の鍵を握りかねないほどの、そんな会社です。その親会社の特殊素材を埋め込んで、造成地の地盤は、迅速に、十分に安定させてあると言う触れ込みでした。

確かに、大震災の時も、分譲住宅内で、致命的な地盤の被害があった話は、聞いてません。だけど、元からあった調整池の近くで、低めだった筈の我が家の地盤には、建築廃材かと思われるコンクリートの瓦礫が、ごろごろです。親会社がどうあろうと、不動産屋さんや、下請けの土建屋さんは、なかなか、やり方が乱暴で、ぞんざいですね。

もう、疲れた。瓦礫ばっかりなんだよ。「しょうがないわねえ…まっ、良いかっ!」でも、苗木は、瓦礫に阻まれるみたいす。特にみかんは。いつまで経っても、何年経っても。苗木サイズのままでした。自分のりんごは、かなり伸び始めて、そろそろ花も咲いて、となったんですけどね。みかんは、もう無理かなって、ふたりで。やはり、自分が…

そんな頃ですよ。除草剤テロリスト登場です。ああ、面倒だな。よし、強力除草剤だ!…もうね。ホラーです。みかんは、育つどころの騒ぎでは、ありません。りんご迄も、ですよ。両方とも、枯れかかって、花すら咲きません。まあ、妻は、ため息です。彼女自身の選択だったのです。アナーキーな、人生のテロリストを選択した自身を、責めるしかなかったと思います。

アナーキーなテロに、打ち勝ったんですね。妻のみかん。随分と、育ってるんです。何年も、いや、十年以上か。苗木サイズで、枯れかかって。花も咲かない。もう無理だ。抜こうかなんで、話し合ったりしてました。それが、何と!花が、咲いてるじゃないですか‼︎あまりの生命の逞しさに、アナーキーなテロリストさえ、感嘆、感激です。こんなことって、あるんですね。実は、なるのでしょうか?

自分のりんごも、かなり育ってくれました。でも、咲きませんね。一応、その時期の筈なんですが。やっぱり、アナーキーなテロリストの木は、無理なんでしょうか…
