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日記、日々の想い 

熱にうなされていた夜

子どもの頃には
不眠は、時々あった
身体が弱かった頃
悪性の扁桃腺で
年中、熱を出した
昼間も、病気の寝床
ただ、昼間に寝てしまうと
よく真夜中には
眠れなくなった
夕方から、熱は上がって来る
頭痛が脳髄迄
びんびんと響く
がんがんしたまま、ぼんやり
でも、ぼうっとしていても
目は、冴えたままだった
頭痛が、切り裂いて来る
神経は、ささくれだっている
脳髄迄、響く痛みだから
耐え難い、痛みだ
見つめている、天井
寝灯りだけになって
天井は、うっすら
あたまは、ぐるぐる
闇に浮かぶ、天井
みんな、寝静まっている
おまえ、ひとり
寝付けないままだ
目を瞑っても、だめだ
ぐるぐる回っている
熱にうかされでた、あたま
ふと、気づくと
闇ごと、天井
覆い被って来る
闇に、押し潰される
いや、天井はあるよ
闇の中、うっすら
探り当てたなり、ぐるぐる
闇の中で、ぐるぐる
あたまが、ぐるぐる
意識が、ぐるぐる
…やがてだ、何となく
寝ているようにも、思えた
寝ていたように、思えた
いや、眠っていないな
ささくれ立ったまま
神経、脳髄、痛み深々
そんな風だった、延々
思いは、暗闇を
ただ、へ巡っていた
いつしか、ようやく
ふと、気づくと
差し込んで来た、光
ようやく、朝になっていた
寝つけなかった夜
いや、眠っていた
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