あり得ない非日常
それが、繰り返し
襲って来た
小学生のあの日
ふたり、結局
怪我ひとつしなかった
ただ、それだけじゃない
穏やかで、約束された
そんな日常には
約束されていない
そんな非日常が潜む
いや、違うな
日常には、本当は
約束など、ある筈もない
約束されていない
でも、穏やかな波が
きっと、日常で
その波が
約束されない
でも、約束された
そんな荒波に変わり
多分、突然
約束の突然
変わり果てて
おまえを揉みしだき
苛み、やがて呑み込む
そんな、なのだろうか
きっと、あの日
おまえたちは
日常は、穏やかで
掛け替えがなく
非日常が潜み
突然に
前触れもなく
襲って来る
ただ、それは
本当は
日常の穏やかは
一瞬の凪で
単なる偶然で
日常には
日常などはなく
非日常の積み重ねで
その非日常は
常に牙を潜ませていて
それが、時として
剥き出しになる
そう言うことなのだ、と
薄々とは
気づいたのだろう
あの出来事は
ただの日常だけど
荒んだ日常の剥き出し
ただ、そんな事は
繰り返し、襲って来る
そして、切り抜けて
成長、してはいない
きっと、多分
削られて行く
階段を一段
上ったのではなく
毎日、日常の
不揃いな段差
その階段を
何とか一段ずつ、下りた
ひとは、傷つき
成長などない
ただ、削られて行く
そのことを
うっすらと
あの日には
思い知らされは、した
そう言うことか…