最期は、野たれても
まあ、どうで良いや
最期が、過ぎれば
それは、おまえじゃない
もの
だから、なんとも思わない
ただ、おまえの後のこと
まあ、あんまり
迷惑は、かけたくない
ゴミ焼却場でもいいよ
許してもらえるんなら
だって、もう
おまえじゃないから
痛くも、痒くもない
なんとも、思わない
いや、なんとも思えない
おまえだったもの
だから、許されるなら
ゴミ埋め立て場でも
ゴミ焼却場でも
どうでも良いな
じゃあ、どっか人知れず
消えてなくなれば、と
そうは思わない
生きているおまえは
生きていたいから
誰がなんと言おうとね
人権とやらを
とことん行使
生きているのは、自由
終わった後に、興味はない
それだけの話
でも、生きているうちは
生きて、関わった
そんなひと、ものには
気持ちは、あるよ
冷血の癖に
気持ちも、生きていて
生意気に、熱を持つ
例えば、とうさんも
にいさんも
かあさんも
顔を撫でていた
どうしてか、分からない
もう、無くなっちゃう
そうと思うと
撫でずにいられなかった
説明は、出来ない
溢れ出た思い
しろのときも
ちびのときも
もう、息もしない
ものになったと思った
でも、撫でていた
何度も、何度も
何度でも…