中には、入りたくない
他人の輪の中にいて
うきうき出来た時はある
ずうっと、昔だけど
一時的にね
でも、だいたいは
息苦しい、鬱陶しい
それしかなかったおまえ
おまえが、多分
鬱陶しくて、息苦しい
そうだったんだろうね
他人にとってね
馴染めない臆病
その鬱陶しい壁で
だいたいは、他人は
うんざりしていたと思う
そのうんざりが
おまえの臆病を
一段と加速させた
鬱陶しい壁の内側
背を向けて
うずくまっていたか
そんな風にしているのに
背中の向こう
壁の向こう
他人の輪が
そこにあることで
安心をしていたおまえ
邪魔にならない
ようにはして来た
ただ、少し邪魔なまま
結局、離れていかない
そんなおまえ
はぐれ狼擬き
群れに加わらない
そんなふりをして
そっと、群れの残り物を
漁ったりして
いや、それだけで
生き延びて来た
時々、情けない
でも、だいたいいつも
それで、安心
他人の輪の外側にいて
ひとり生きるようでいて
他人の輪に依存