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カオスの世紀

カオスとは「混沌」、そしてこの21世紀に生きる自分の混沌とした日常を気ままに書き綴っていきます。

舞妓Haaaan!!!(ネタバレ注意)

2007-07-01 | 映画(邦画)
クドカンが、もう完全に突き抜けてしまった感じのまさに、ハイテンション・ムービー!

それにしても最後まで、テンションが上がりっぱなし。湿っぽくなるかなあ・・・と思ったら、阿部サダヲが出てきて、またテンションを上げてしまう!この男、最後まで期待を裏切らない演技で突っ走ってしまった!上映中、僕は何度笑い死になりそうになった事か!笑って引きつったまま、息が吐き出せないぞ~!やばい、死んでしまう!この男を誰か止めてくれ~!

ストーリー?もうそんなん必要あらしまへん。ともかく、高校の修学旅行で京都に来た鬼塚公彦(阿部サダヲ)が、”ななは~ん!(七班の事ね)”にはぐれてしまって、京都をさまよう中で、出会ってしまったのが、舞妓はん!(ちなみに最初に出会う舞妓はんは小梅(京野ことみ)。正直、彼女が一番色っぽかった)。
そんで、後は舞妓はんと野球拳やりたいが為に、のし上がるサクセス・ストーリー・・・って、お前は何回サクセスするんじゃあ!まずはサラリーマンとして、ヒット商品飛ばして成功して、お座敷デビューしたかと思ったら、ここで宿敵のプロ野球選手ナイキ事内藤貴一郎(堤真一)が乱入。元々、自分の”舞妓はんサイト”の掲示板をこのナイキに荒らされた公彦は、彼に勝手にライバル心を持って対抗する。そんでもって、彼の後を追って、プロ野球選手、俳優、格闘家果ては京都市長まで?!舞妓はんを巡って、ハイテンションなバトルを繰り広げて、ことごとく成功してしまう・・・もうメチャクチャな展開だ。
(余談だけど、公彦とナイキは共にマックのパソコンを所有。公彦がMacBook Proに対して、ナイキがMacBook(ブラック)。パソコンのグレードでは公彦の方が上だが・・・。それにしても、二人の掲示板バトルは笑える。(爆)とか(殺)とかがバンってテロップで出ながらテンポ良くバトルする場面は秀逸)

ともかくこんなストーリー(があるのかないのか・・・)なんで、まあ後は見に行って笑って下さい、あっ、笑い死にしないように・・・としか言えません。

舞妓はんバトルを繰り広げる二人と、もう一人の主役、公彦の元カノで、公彦を追って舞妓になる決意をする大沢富士子(駒富士)(柴咲コウ)がまたいい。最初、公彦をストーカーまがいで好きになるところのブスっぷりから、舞妓姿のきれいな姿!それに最後の方では、舞妓を一回辞めて(即復帰)、東京に帰ろうとする時何かすごくかわいくて綺麗!いや~やっぱいいなあ彼女。
それとその駒富士の”おねえさん”(実際は年下)の駒子(小出早織)はかわいらしい舞妓はん。って彼女は”帰ってきた時効警察”のあの真加出やないの!”時効警察”では何ともすっとぼけた役だが、この映画ではひたすらお淑やかでかわいい舞妓はんを演じている。
この二人に先ほどの京野ことみの三人の魅力がそのまま舞妓はんの魅力になってる感じで、それがこのハイテンションな映画に潤いを与えている。

さて、後はこの映画、やたらちょい役でいろんな人が出ていて面白い。
まずは何と言っても、先日、惜しくもお亡くなりになった、植木等。この映画が遺作になったが、出てきた瞬間、映画館中に思わず溜息が流れる程くらいに、ぐっといいシーンを見せて下さった。お座敷遊びの常連さんの役だったが、実に粋な感じの老人役で、もう存在感たっぷり!
そう言えば、やたらハイテンションなサクセスストーリーなんて、阿部サダヲと植木等が重なる感じがした。きっとクドカンも植木さんへの尊敬の念を込めたんだろうなあ。

他にも、最近いろんな映画・ドラマで活躍の子役須賀健太君や、ラストの方で”ななは~ん!”でちょい役で出てくる人気俳優の山田孝之、それに何と言っても一番ぶっ飛んだ演技を見せてくれた性格俳優北村一輝(こんな役良く引き受けたなあ)といった、映画・テレビで活躍する俳優陣に加え、クドカンの作品という事で劇団出身の名優達も登場。公彦を支える部下(というか元は上司)役で、生瀬勝久それにキムラ緑子、最近映画やテレビでやたら見かける大倉孝二に、宝塚出身の真矢みきなどなど、やっぱクドカンの作品にはこういう舞台出身の俳優陣が活躍しないとね。

それとやっぱ公彦をお座敷デビューさせてくれた社長役の伊東四朗が、何か存在感あるんだけどコミカルな演技で盛り上げてくれた。

でもまあこの映画は、最初から最後までテンション下げずに突っ走った阿部サダヲに尽きるでしょう。もう彼のやたらと小回りが利いて、小技の冴える演技には脱帽です。
そして、最後のオチ・・・結局それかい!もうこうなると爽やかささえ感じるよ。オチは見てのお楽しみに。

そんでもって、映画を見てさんざん笑ったら、お座敷すごろく付きのパンフとすごろく付きの携帯ストラップ(もちろんチェックスーツとパンツ1枚の公彦マスコット付き)を買って、舞妓はんお座敷すごろくで楽しんでおくれやす~。


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