カオスの世紀

カオスとは「混沌」、そしてこの21世紀に生きる自分の混沌とした日常を気ままに書き綴っていきます。

松本旅行記4~縄手通り

2006-09-10 | 日常の出来事
松本市美術館を後にして、また「白線流し」ゆかりの深志神社へと向かいました。歩き始めてすぐに、またきれいな建物が目に入ってきました。まつもと市民芸術館です。ここでは翌日にはサイトウキネンフェスティバルの公演のメンデルスゾーンのオラトリオ「エリア」があります。エントランスを入ると奥深い階段が続いてその奥にメインホールがあります。まさにコンサートホールに趣でいい感じです。考えてみればこのままもう1日居てこの公演も楽しめば良かったんだなあ・・・
「エリア」は小澤さんが指揮するし、荘厳なオラトリオですが、オペラ形式での上演という事でかなり素晴らしい公演だろうなあと思います。
さて、まだ何もやっていないので、エントランスを少しうろついてからここを後にして、深志神社へと向かいました。
神社はドラマで良く出てきて見慣れた感じ。真っ赤な神殿が迎えてくれます。
ここは我が福岡の太宰府で奉られている菅原道真公が同じく奉られています。なのでドラマでも大学受験の祈願をしてましたね。学問の神様ですから。
お参りをして、すぐ横にある神様付きのおみくじを購入。おみくじにはヤマトタケルノミコトの小さな人形が入っておりました。御利益ありそうなのでお財布に入れております。近くには絵馬があって、やはり合格祈願が多かったですが、「白線流し」関連のものも見受けられました。さすが。

深志神社を出ると、閑静な町並み。松本は市街地近くでもこうした雰囲気のいい町並みが残っています。
特に古くからあるような蔵などが結構残っています。そう言う町並みを楽しみながら、縄手通りへと向かいました。
途中に中町通りという通りがあり、ここには「中町蔵の会館」を蔵が幾つもあり、何ともいい雰囲気の通りです。
中町通りを少し歩いてから、縄手通り方面へ。ちょうど女鳥羽川に架かる「幸橋」に出ました。そこを渡って縄手通りへと入っていきます。縄手通り方面は女鳥羽川沿いに石垣が巡ってますが、ここはもともと松本城の石垣だったようです。
石垣の上にちょっとレトロな感じの商店街が並んでします。ここはもともと露店が並んでいて、そこから商店街へと発展していったようです。縄手通りに入ると、小綺麗な石畳の通りで、その通りを挟んで商店が建ち並んでいます。
古本屋や、青果店、アンティークな店など街の雰囲気にあった店が多く、また美味しそうな飲食店も幾つかありました。
さて、途中なにやらカエルのオブジェが?!そこには「カエル大明神」とあって、カエルが祀られていました。
カエルさんは二宮金次郎のような格好で本を読んでいておりました。愛嬌のあるカエルです。
元々は「河鹿蛙」という蛙が女鳥羽川に居て美しく鳴いていたのに由来しているという事です。
途中には何やら雰囲気のある小さな横丁があり、そこに入ってみました。「ナワテ横丁」という小さな通り。入っていくと、そのまま昭和時代にタイムスリップしそうな雰囲気でした。
さて、無事にタイムスリップせずに、縄手通りに戻り駅方面へと歩いていきました。途中に「四柱神社」という大きな神社がありお参り。これで今日だけで3つの神社にお参りしました。
その後もゆっくりと商店街を楽しみながら縄手通りを抜けて、通りの入り口になる千歳橋方面へと抜けました。ここでカエルの銅像と、東京芸大の作成したガマガエルの神輿が飾ってありました。ちなみに入り口に立つ「大手交番」も「白線流し」の中で出てきてました。

さて、この日はコンサートまでの時間、ゆっくりと歩きながら松本の街を楽しんできました。ともかく古い建物などもとても大切して、大きな街であるのに、一歩そうした町並みに入ると懐かしさも感じる雰囲気のいい街があちこちにあります。
何より、タバコの吸い殻一つ落ちていない、ゴミもほとんど見あたらないほど、街はきれいでした。これは街の人々がそれだけ街の美化に努めなければ出来る事ではないと思います。
松本の街を歩きながら、自分たちの福岡はそういう古き良きもの大事にしているだろうか、好きな街なのにそれをきれいにしようと努力しているだろうかと思うと、それは恥ずかしいくらいに松本とは差があります。
そうした思いを抱きながら、松本の街を堪能してホテルへと戻りました。
いよいよ、夜はサイトウキネンオーケストラの公演。少し余裕でホテルに戻り、歩いた疲れを少しだけ落として、コンサート会場の松本文化会館へと向かいました。今日一日の松本の街に触れた事で一層コンサートが素晴らしいものになるような気がしながら、いよいよメインイベントへと臨みました。


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