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カオスの世紀

カオスとは「混沌」、そしてこの21世紀に生きる自分の混沌とした日常を気ままに書き綴っていきます。

ソウル旅行記~グルメ編(ケッポレチンジュ)

2009-12-28 | 美味しいお店情報
いよいよ3日目の最後の夜のディナーになりましたが、今回は初めて漢江を渡って、江南側にある店に向かいました。ソウルは漢江を挟んで北を江北、南を江南と呼び、それぞれ違う雰囲気の地域になっています。
江北は今回我々が宿泊したホテルもあり、また観光地のほとんどがこちら側にあります。ソウルの古くから発展した首都の中心部であり、歴史的な遺構も多い地区で、古くからの街並みも多い場所です。
これに対して江南は新興住宅街やオリンピック会場などの新しい施設が多く、また高層マンションが林立する場所で、一見して江北と雰囲気が違うと分かります。妻は江南の繁華街は日本で言えば青山みたいなところと言っていて、モデルさんみたいな女性が多いとの事でした。早く言ってくれれば江南にも観光したのに・・・

ケッポレチンジュ

という事で3日目の観光を終えて一旦ホテルに戻って準備すると、最後のグルメツアーである江南にあるお店に向かう事にしました。妻が事前にリサーチした中で初めて行く場所で、果たして美味しいのかどうかわからないけど、紹介サイトでは美味しそうだったから、という事で決めました。江北に比べれば日本人観光客も少なく、純粋なソウルの地元の人たちが集まる雰囲気が楽しめそうでした。
ただ、そう言う場所だけに地下鉄駅からも離れて、ホテルからは地下鉄を乗り継ぎ、タクシーに乗り換えて行くしかありません。予約もしていないので、ここはホテルの従業員の地元スタッフにいろいろ聞いてみる事にしました。1階の入り口には日本語が堪能なスタッフが居まして、特に愛想が良くて日本語がぺらぺらのスタッフにお店の場所や行き方を確認して、また店の予約までお願いしてしまいました。それらにとても親切に対応してくれて、お店は予約は出来ないとの事で予約は無理でしたが、どれくらい待てば入店出来るかとか聞いてくれて、更には地下鉄の駅からタクシーで向かうのに、運転手さん用に住所などを書いたカードを書いてくれて、また帰りも直接ホテルに帰れるように、ホテルの場所を書いたカードまで書いてくれました。実に至れり尽くせりで親切です。素晴らしい接客でしたね。

こうして向かったのは江南地区にある「ケッポレチンジュ」というお店です。ここは海鮮料理中心のお店で、特に“チョゲクイ”つまり日本語で貝焼きが有名なお店です。
地下鉄で漢江を渡って江南区に入ってすぐの駅で降りると、そこからタクシーで店に向かいました。周りは高層マンションや高級住宅街が広がり、すぐに江南地区が新興住宅街である事が分かります。タクシーの運ちゃんは若い人でお店のカードを渡すと手際よくカーナビに入力して後は黙々と目的地まで向かいました。だいたいの運ちゃんが携帯でお店に電話を掛けまくって、大声で店の場所を聞く、というやりとりをするのとは大違いでした。これも江南地区のタクシーだからでしょうか。

さて、凄い人通りの繁華街に入ってしばらくして店に着きました。店は満席で2組くらいが待っていました。入り口で従業員が私たちの顔を見るなり「イルボン?(日本人?)」と聞いて来たのでそうだと妻が答えると、大声で日本語が出来るスタッフを呼んできました。出てきたのは女の子で日本語が片言ながら話せます。この子はこの後、私たちのテーブルの面倒をずっと見てくれました。何となく韓国人とは違うなあと思っていたら、ウクライナ人との事でした。何でも本当は日本が好きで留学しようと思ったけど、物価が高くて韓国に変えたとの事。でも来年には来日したいとかで、日本人の私たちを見て、日本語の勉強が出来ると目を輝かせていました。何かこんなところで日本に憧れる外国人を見るとうれしくなります。彼女とは極力、日本語で会話して勉強してもらいました。

さて、30分ほど待ちましたが、店内に案内されました。店に入るなり、従業員さんからマイクで「イルボン~!(恐らく、「日本人の方ご案内!」と言っていたみたい)」と威勢良く言われてテーブルに着きました。周りは地元の人ばかりで日本人は見あたりません。でも、日本人観光客は来るのか、従業員さんの接客は手慣れたもんです。
面白かったのが、私たちを案内してくれた若い青年。妻が彼の名札をさして「何て書いてあるかわかる?」というので憶え立てのハングル文字をよ~く見ると“ウンビン”と見えたので、「ウンビン?」と聞くと、「ウじゃなくてウォよ」と言われたので、「お~ウォンビン!」と笑っちゃいました。ここの従業員さんは若い青年が多くて、みんな何故か軍服を着ており、体格もいい人ばかり。この“ウォンビン”君も体格が良くて腕に入れ墨なんかしています。徴兵制のある韓国で恐らく軍隊に行っていたんでしょうか。彼は腕っ節が強くて、途中出てきたリンゴを「食べるか?」と聞いたので食べると言うと、いきなり手で半分に二つに割って渡してくれました。思わず唖然・・・。
私たちの世話してしてくれた女の子の教育係だったらしく、彼女が調理するのを見てやたらダメだしをして、日本語の分からない彼の前で「この人、うるさくて嫌いです・・・」と思いっきりこの女の子にダメだしされてました。でも彼は愛想も良くて、貝焼きも美味くてなかなか私にはいい奴に思えました。

さて、前置き長くなりましたが、ここの料理です。
もちろん有名な貝焼きを頼む為に、貝焼き等の海鮮料理の「ミョンプンチョゲモドゥムクイ」を注文。これは貝の盛り合わせと言った感じのメニューです。貝はホタテ貝やら大きめのアサリやハマグリなどや、福岡でもよく見るタイラギやマテガイみたいなものまでバラエティに富んでいます。カニや生ガキなんかも出てきました。じゃがいもなどの野菜類も焼いて食べます。これらの貝に韓国ならではのコチジャンやニンニク、唐辛子などの味付けで炭火焼きで焼いて食べます。
またキムチ煮で貝を茹でて食べたりもします。これらは全てウォンビン君やウクライナの女の子の従業員がテーブルに着いて手際よく焼いてくれます。出来たら、どんどん私たちの前に並べて、食べろと言って食べさせます。もう次から次へと貝類中心の海鮮ものが出てきて圧巻!
お酒は最初はビールを飲み3本ほど空けたところで、ソジュに切り替えて、4本くらい空けてしまいました。もうこの貝類は美味しくてお酒も進みます。
ともかくひたすら貝類などを食べ続けて、お腹も一杯になるほど。注文はこの盛り合わせだけ注文すればいいので、とても楽です。後はお酒だけ追加すればいいだけ。
これだけ贅沢に海鮮類を食べて、お酒もたくさん飲んで、カードで支払いしたんですが、後ほど請求が来て、日本円で僅か5千円ちょっと。安すぎる!

という事でソウル旅行最後のディナーは地元ソウルの雰囲気も楽しめ、日本に憧れるウクライナの女の子と楽しい会話を楽しみながら大満足の海鮮料理三昧でした。
散々飲み食いして、帰りは23時過ぎ。タクシーを拾うと、ホテルの従業員に渡されたカードを渡して直接ホテルまで送ってもらいました。結構なロングドライブ。最後の夜にソウルの夜景を楽しみながら充実した最後の夜を過ごせました。


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