よろず戯言

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はちゅってる

2017-02-19 01:43:00 | 日記・エッセイ・コラム

※当記事、"はちゅってる"には、画像(昆虫,爬虫類)が多数含まれています。

これらが苦手な方は、読まれる際ご注意ください。

 

先月半ばの日曜日。

朝食を食べながら新聞を読んでいると、地元記事の頁で面白い記事を発見。

飯塚市の八木山にある、ふれあい動物広場ピクニカ共和国で、

福岡市にある福岡ECO動物海洋専門学校の生徒たちが企画した、

爬虫類を通して希少生物や生態系などについて知ってもらおうという企画展が開催されているという記事。

トカゲにヘビ,カメなどの爬虫類が展示されていて、うち数種は実際に触れられるという。

さらに面白い企画で、爬虫類の多くが捕食している昆虫。

それを爬虫類の気持ちになって、実際に試食できるコーナーも設けられているという。

 

面白そうな企画展だな、いつまでやってんだろ?

そう思って記事を読んでいると、今日まで!?

おいおい、最終日に新聞に載せてんじゃねえよ!!

ふつうPRを兼ねて、開催前に載せるものなんじゃないの?

というか開催たった二日間かよ!

これは・・レアな企画。

行きたい!

ちょうど前日から息子が来ていたし、甥っ子も泊まっていた。

二人を連れて、さっそく飯塚市にあるピクニカ共和国へと向かった。

 

国道201号線。

八木山バイパスを通らずに、八木山峠ルートを通る。

この日、峠は雪がちらついていた。

飯塚川の上りが終わると、しばらく直線が続く。

その直線上、八木山小学校の手前で右にそれた先にある。

行ったことはなかったが、目立つ看板があるので大体の場所は把握していた。

今回の企画展に限らず、前から一度、子ども達を連れて行ってみたいと思っていた。

 

駐車場の先にある入場ゲート。

 

駐車場に車を止めて、少し勾配のあるカーブがかった坂道を登る。

途中、スタッフ手作りとおぼしき、動物たちの写真を切り貼りしたパネルが並ぶ。

年代別に、この施設に来た動物が紹介されていた。

坂道を登りきったところで、白い建物が見えてきた。

ここがピクニカ共和国の入口施設、"ホワイトハウス"。

入口で、シブい顔したフクロウさんがお出迎え。

 

ピクニカ共和国の入場施設、その名も"ホワイトハウス"!

 

目力のあるフクロウさん(正式名称失念)がお出迎え。

 

ホワイトハウスに入ると、動物だらけ!

たくさんのケージが並んでいて、ウサギにネコにハムスターにオウム!

中央のボックスには、モルモットがウジャウジャ!!

さっそく入場料を払って、動物たちと触れ合う。

モルモットやヒヨコは、手にとって自由に抱くことができる。

息子と甥っ子も興奮して動物に触れる。

 

 

地味だけどけっこう色んな動物が居た。

屋内でもまた、フクロウ(正式名称失念)さんがお出迎え。

 

 

モルモットとヒヨコは抱きたい放題。

 

 

ウサギやらネコやら、数種類がケージに入れられていた。

 

 

ハムスターに、ウーパールーパーことアホロートル。

 

 

しゃべる鳥代表のヨウムくんに、縁起の良い白ヘビ(アオダイショウ)。

哺乳類,鳥類,爬虫類,両生類,脊椎動物勢ぞろいだ。

あ、写真は撮ってないけれど、魚類(キンギョ)もしっかりと居た。

 

「二階で爬虫類の特別展をやってますので、よかったら二階へどうぞ!」

若いスタッフに二階へと促される。

おっと、それ目的で来たんだった!

ずっと中央の椅子に座って、モルモットを抱いて撫でなでしている、息子と甥っ子を呼び、

メイン目的である爬虫類展を観るために、階段で二階へと上がる。

階段を上りきった先に、イーゼルに立てかけられたスタッフ手書きのパネル。

"はちゅってる"。

そう、今回の爬虫類展、"はちゅってる"ってタイトルなのだ。

はちゅってない。

未だはちゅったことはない。

 

床を自由に歩き回っていたでかいカメ。

ケヅメリクガメかな?

 

「足下、カメが居るのでお気を付けください!」

おわっ!

自分の進行方向の床に、50cmくらいあったろうか。

デカいカメがデンとたたずんでいた。

スタッフに注意されてなきゃ、マリオみたく踏んづけていたかもしれん。

 

辺りを見渡すと、水槽にたくさんの爬虫類が展示されていた。

イグアナにヘビ,カメ,トカゲ,キンギョ・・・。

なぜにキンギョ?

ともかく、爬虫類好きなので、ひとつひとつじっくりと鑑賞していく。

ワニガメ、でかいのは初めて見たかも。

いかつい顔で、ものすごい顎だ。

こんなのに噛まれたらひとたまりもない。

 

でかいガラス(アクリル板?)張りの専用ケースで飼育されていたグリーンイグアナさん。

いつか飼ってみたい。

 

クサガメと、ミドリガメの通称で親しまれているミシシッピーアカミミガメ。

小さいうちはかわいいミドリガメ。

だが、最終的に30cmにもなり、持て余して川や池に捨てられたりして、

この外来種が、ニホンイシガメ(ゼニガメ)など在来種の生息を脅かしている。

 

 

凶暴なワニガメと、これまた凶暴なスッポン。

ワニガメは4~5cmくらいの小さな赤ちゃんが安価で販売されているが、

やがて30~50cmと巨大になり、持て余してしまう飼い主が多く、問題になっている。

スッポンは精力増強のためにと、かつてはおっさんの食べ物だったのだけど、

最近はコラーゲンが豊富で美容にいいと、すっかり女性の食べ物になっている。

 

アカアシリクガメとホシガメ。

ペットショップで数万円するカメさん。

 

ここでも、触れられる種がいて、スタッフが持たせてくれる。

ボールパイソン(ボールニシキヘビ)と、ヒョウモントカゲモドキ。

どちらもペットとして人気の種。

息子はボールパイソンを抱いて大興奮。

舌をチロチロしながら、のっそりと鎌首を這わせてくる。

小さいニシキヘビで、おとなしいので噛みつきはしないが、ヘビは怖い。

ヒョウモントカゲモドキは、ヤモリの仲間。

おとなしくて飼いやすく、鮮やかな模様と独特の節くれた体型が人気のトカゲ。

息子も甥っ子も、手のひらにヒョウモントカゲモドキを抱いて興奮。

 

 

ボールニシキヘビはおとなしく、手に持たせてくれる。

 

 

左:アオダイショウ

右:シマヘビの黒色個体(カラスヘビ)

そこらへんで捕まえたみたいな、一般的なヘビも展示されていた。

 

スタッフ手書きのパネル。

日本固有種と外来種についての説明がされていた。

爬虫類においても、この問題は深刻なようだ。

 

爬虫類展の隅っこで、テーブルが置かれ、紙皿が並んでいた。

「こちらで虫の試食体験ができます、いかがですか?」

スタッフが招く。

これだな、新聞に載っていた昆虫を食べるやつ!

どれどれと、息子と甥っ子を連れてテーブルへと向かった。

コオロギ,バッタ,そしてカメムシ!

スナック菓子のように、紙皿の上に開けられていた。

食虫文化が盛んなタイで、ふつうに販売されている食用加工された昆虫だという。

 

 

「お茶も用意していますので、すぐにうがいできます。」

虫のそのままの姿に、手に取るのを躊躇する息子と甥っ子。

自分も最初はどうかと思っていたが、実物を目にすると意外と平気だった。

無難なものから攻めようと思い、目に付いたオケラの上半身を口に入れた。

「おおっ!お父さんすごーい!!」

若い女性スタッフが、躊躇せずにオケラを口に放り込んだ自分を見て声を上げる。

 

 

右:カメムシ

左:コオロギ

 

バッタアソート。

コオロギ,イナゴ,トノサマバッタ,オケラが確認できた。

 

・・・。

味がしない。

おいしくもなければ、まずくもない。

バリバリ食感の何かを食べただけ。

カメムシも食べてみたが、やはり味がしない。

小さいし、まとめて食べれば、味がするのかもしれないが・・・。

自分に触発されて、息子たちも手を伸ばして虫を口にしだした。

「撮影させてもらってもいいですか?」

女性スタッフが、スマートフォンで自分らが虫を食べる光景を録りだした。

最後にコオロギを口に入れた。

おっ、これはウマイぞ!

干しエビだ!

アロワナって奴は、こんな美味いもん食べてやがったのか!

 

 

タイで食用昆虫を製造販売していたのは日本企業だった。

 

もらったお茶を飲みながら、ふと食用昆虫の袋を見てみたら・・・。

"TAKEO"の文字が!

え!?

もっとよく見ると、"takeo.tokyo"なんて表示されている。

日本企業が製造販売していたのか。

しかし・・・TAKEOて。

 

 

食虫体験を終えて、生体以外の展示物を見る。

外来種による日本固有種の駆逐などについて書かれた、スタッフ手書きのパネルを読む。

大きなソファの上には、爬虫類の書籍がいくつか並べられていた。

息子はそのうちの一冊に夢中になっていた。

どんなものがあるのかと、見てみたら、イモリやカエルの本が・・・!?

おいおい、両生類が混ざってるぞ。

そう思いながらも自分はイモリの本に夢中に。

 

触れる体験ができるオオヤスデ。

こんなん触るの無理ですたい。

 

小さな昆虫の飼育ケースを抱えた若い男性スタッフが、ずっと自分らの脇に突っ立っている。

息子たちに声かけたそうだけど、勇気がなくて声かけられないような雰囲気。

「虫食べてみませんか~?」

「トカゲ触ってみる~?」

女の子のスタッフたちは、積極的に色々と声をかけているのだけど、

このニイちゃんはどうやら内気なようだ。

で、手にしていたのは、ヤスデ!

なんでこんなものを?

どうやら、これも手に載せて触れる体験をさせていたようだ。

だが、ボールパイソンもヒョウモントカゲモドキも平気だった息子が、

このヤスデだけは断固拒否。

じゃあお父さんどうですか?

そんな感じで飼育容器を自分の方へと向けるニイちゃん。

いや無理無理・・・ムカデが大嫌いな自分。

いくらおとなしくても、それに近いフォルムのヤスデも当然触れませんて!

 

ニワトリの一種だと思うのだが、ずっと眠っていたトリさん。

 

爬虫類を堪能して、再び一階へと下りる。

そのまま外へと出て、今度は屋外の動物たちと触れ合う。

広めの敷地に、ヤギやヒツジ,ポニーなどが飼育されている。

無人販売で野菜などのエサも販売されていて、

ヤギやヒツジに食べさせることができる。

小さい子限定だが、ポニーの乗馬体験もできる。

 

ひつじのおやつ

 

 

ヒツジさん。

毛がもっふもふで心地よかった。

 

 

ヤギさん。

餌をやったときの取りあいが凄まじかった。

 

 

ポニーさん。

甥っ子が乗りたいというので乗せてあげた。

息子は小六なので、残念ながら乗れず。

 

屋外を散策していると、男性スタッフに声をかけられる。

「これからカモのレースが始まるので、よかったらどうぞ!」

カモを使った50mほどの人工川のレースが催される。

スタッフに案内されて、子どもたちを連れて開催場所まで移動する。

競馬でいえば、パドックって言うのだろうか?

レースに参加するカモの状態を予め確認できる。

ここで一位になるカモを予想して、200円でレースに参加。

見事一位を的中できたなら、おもちゃがもらえるというもの。

 

 

参加するカモは5羽。

おねえさんスタッフがマイクで選手紹介を行う。

おにいさんスタッフが、それに合わせて一羽ずつ取り出して、みんなに見せる。

ドラえもん,のび太,しずか,スネ夫,ドラミの5羽。

ジャイアンは?

甥っ子はスネ夫を優勝予想に。

息子は「たまにはやってくれるはず!」と、のび太を優勝予想に。

さすがに子ども向けのレースなんで、自分は参加しなかった。

 

 

 

スタート位置までカモが移動させられて、いよいよレーススタート。

勢いよく飛び出して、川を泳ぎだすカモたち。

ところが、ゴール手前で一羽が川から上がって逃走。

それに釣られて、他の三羽も川から上がって逃走。

この時点で四羽がコースアウトで失格。

最後尾に居て逃げ遅れた残った一羽を、

おにいさんスタッフが川から逃げ出さないように、ゴールまで追いたてる。

そして、半ば強引にゴールさせる。

なんだこれ・・・。

ゴールした一羽は、のび太!

やっぱりのろいんだな。

見事的中させた息子は、よく解らないおもちゃを2つもらっていた。

外れたひとも、おねえさんとじゃんけんして、買ったら2つ。

負けたら1つおもちゃがもらえた。

 

 

でかく成長したミニブタ。

まぶた盛り上がっていて瞳が見えず、もののけ姫に出てきそうな雰囲気。

 

カモレースが終わって、まだ見ていない動物たちをひととおり見て回る。

ブタやガチョウ,七面鳥のように、家畜として飼われているような身近な動物から、

クジャクやカンムリヅルなど、珍しい鳥類、

ヤマアラシやカピバラ,カンガルーなど、見ていて楽しい動物も。

ここからは、ここで出会った主だった動物たちを紹介していく。

 

白色のイノシシ。

これは、乙事主様だ!

 

かなり歳のいったブタさん。

眠っていたが、名前を呼ぶと、こうやってむくっと起きてこちらを見てくれる。

 

こちらに背を向けて、背中の針でシャリシャリと音を鳴らして威嚇してくるヤマアラシ。

 

トサカが美しいカンムリヅル。

 

中国南部に生息する極彩色のキジ、キンケイ。

 

 

極彩色といえば、クジャク。

近づくと、見事な羽を広げてくれた。

これ威嚇ポーズなんかな?

それにしても、自然の創造物とは思えない美しい姿だ。

 

一頭だけで寂しそうで、寒そうなカピバラさん。

 

つがいだろうか?

やたら騒がしかったガチョウ。

このナポレオンフィッシュみたいなフォルムの顔好きだなあ。

 

 

M字開脚で股を広げてくつろぐワオキツネザル。

 

もっとくつろぐカンガルー。

 

ポニーの広場。

他の皆はいっせいに近寄って来たのに、一頭だけ遠目にこちらを見ていた臆病な子。

 

動物を堪能して、ピクニカ共和国を後にする。

敷地内には、パン焼き体験ができる施設や、バーベキューが楽しめる設備もある。

ドッグランもあり、愛犬と一緒に来ても楽しめそうだ。

ただ、犬連れてきたら、他の動物にちょっかい出しそうだけど、大丈夫なんかな?

あと、動物たちが居る場所で、バーベキューってどうなん?

熊本であか牛が放牧されている場所で、そのステーキ食えるレストランがあったけど・・・。

 

 

なかなか面白い場所だった。

初めての食虫体験もできて楽しかった。

はちゅった、はちゅった。

爬虫類、いつかグリーンアノールあたり飼いたいなあ。

辺鄙な場所にあるため、あまりお客が居なくって運営が厳しそう。

八木山バイパスが無料化されて、こっちの峠側を利用する人が激減したのも痛いかも。

ひょっとしたら夏場はもっと賑わっているのかもしれないな。

どうぶつ好きのひとは楽しめる場所なので、また何か企画があるときには来たい。

 

園内を案内してくれていた、おにいさんが拾ってくれたヤマアラシの針。

「ぜったいに、ひとにさしたりしないってやくそくしてね。」

そんなことを言いながら、子どもたちにくれた。

確かに鋭くて殺傷能力ありそうだ。

 

ヤギの居た小屋の屋根。

なぜ駅に?

 

ピクニカ共和国のトイレ。

男子便所、"チン黙の間"というプレートが・・・。

シャレが効いてるのう。

 

女子便所の方は、"めい想の間"。

男の方の"チン”は解るんだけど、"めい”って?

あ、もしかしたら、"め”だけ?

 



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