桃鉄の物件紹介。
今回は砂川の“おかき屋”。
実は、タイトルにある商品、“北海道開拓おかき”の紹介記事を書いたものの、
製造元の菓子メーカー、北菓楼(きたかろう)の所在地が、
北海道砂川市となっていたため、もしや・・?と思って、
桃鉄のガイド本を見ると、やはりそうだった。
さくまさんよ、ただ単に“おかき屋”なんて物件名にしていたら、
他県の者には何の商品なのか判らんわ。
桃鉄マップでは、北海道の中央やや西よりにある駅。
札幌-稚内&網走のルート上に位置し、旭川とともに止まる頻度が高い。
両隣が赤マス駅なので、真冬に止まるときは要注意。
全て食品で安価な物件ばかり、序盤に独占も可能な駅。
実は1億円の“バウムクーヘン屋”も、このおかき屋と同じ会社。
先月、近くのデパートで北海道の物産展をやっていた。
そこで、色々と購入したなかで、ひときわ気に入ったものがあった。
それが、この北海道開拓おかき。
砂川市に本社を置く菓子メーカー、北菓楼の商品。
味のあるパッケージ。
表面の文字が読みにくいカラーリングは、いかがなものかと。
一袋、380円だが、170gと量も多いので、土産物としてはリーズナブルな価格設定。
帆立,えりも昆布,松前いか味の三種類が販売されていたが、
迷わず、三種類とも購入した。
いかにも、北の味覚らしいチョイスだ。
この角張ってボコボコしたいびつな形状が特長。
珍しい、帆立味から食べることにした。
角張って膨れたその形状が独特。
この形はあれだ、カチカチになって表面にヒビが入った、
杵つきの鏡餅を、包丁で叩き割って細かく砕いたやつを、
油で揚げて作った、家庭の“おかき”だ!
長崎の爺ちゃん家から、まだ杵つきの餅が送られていたとき、
お母んが、よく作っていた。
揚げた後に、砂糖たっぷりまぶされていたっけ。
おかき自体にも素材が練り込まれているものの、
表面にまぶされた、素材エキスを含んだパウダーが旨さを増幅させている。
このパウダー、ハッピーターンの魔法の粉並の力を持ってやがる。
食べてみると、やっぱりそう。
あの独特の食感が再現されていた。
最近のおかきは、ほとんど“ふんわりサクサク”なのに対し、
昔ながらの、“しっとりザクザク”。
食べ応えのある食感。
濃厚な帆立パウダーがまた美味しい。
おかきに混ざって、帆立の貝ヒモを揚げたものも入っていた。
これがまた香ばしくて美味しい。
つまみでよく売られている、しっとりした貝ヒモとは異なり、パリパリしていた。
さきいかじゃなく、揚げイカだったのはよかった。
南部せんべいに、さきいかが乗っていたのは、
その食感が邪魔して、不協和音甚だしかった・・・。
次いで、松前いか味。
これもやはり、揚げてパリパリになったイカの切身が混ぜられていた。
帆立ほどではないが、こちらも濃厚な味。
イカの風味が、この歯ごたえのあるおかきによく合う。
このパリパリ昆布も美味い。
そして、えりも昆布味。
これも、パリパリの昆布片が混ぜられている。
昆布もまた、その旨味成分がしっかりとおかきに加えられ、味わい深い。
どれも、ハズレがなく、すごく美味かった。
北海道の手みやげに、これの詰め合わせなんか、絶対喜ばれると思う。
一番気に入った味は、帆立かな。
この食感はたまらない止まらない。
>小正月の頃、固くひび割れたお供え餅を、
>金づちで細かく砕き、揚げて食べたなつかしい味・・・
袋にもしっかりと書かれていた。
やっぱりあれを再現していたのだ。
ふんわりサクサクが主流のおかき業界に、一石を投じる存在のおかきだ。
(おかき自体が、そこまで大きなマーケットではなかろうが・・・)
これと似たような、あの独特の昔ながらのおかきは、
亀田製菓が、“堅ぶつ”という商品を出しているが、
知っているかぎり、それくらいじゃなかろうか?
ただし、歯ごたえは、堅ぶつとは非にならないくらい、
この北海道開拓おかきの方が上。
で、製造元である、北菓楼(きたかろう)のサイトを覗いてみたら、
この北海道開拓おかき、まだ他にも種類があった!
甘エビ味,北海シマエビ味,秋鮭味・・・。
うわー、この三種も食べてみたいぞ。
なぜ全種類、仕入れなかった井筒屋よ!?
取り寄せるか・・・?