よろず戯言

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クソマスク

2020-09-02 13:58:04 | 日記・エッセイ・コラム

元来、仕事以外ではマスクなんて着けない。

暑苦しくて息苦しくて、なによりもメガネが曇ってしまって煩わしい。

マスクを装着するのは、自分が咳気味でどうしても外出しなきゃならないときだけ。

とはいえ、ほとんど風邪をひくことがないため、マスクのお世話になることは数年に一度くらい。

 

どんだけインフルエンザが流行しようが着けたことはない。

花粉症でもないため、花粉が飛散する季節もマスクなんて必要ない。

他人がゴホゴホやっていようが、息を止めたり、その場を避けたりと、

風邪ウイルスを含んだ飛沫を吸わぬように避けるのみ。

 

ところが今回の騒動ばかりは、マスクを着けざるを得ない状況になってしまった。

そう、新型コロナウイルスだ。

 

新型コロナウイルス・・・ドクターマリオみたく簡単に殲滅できればいいのだろうが・・・。

 

マスクが必要になったのは3月頃から。

自分が所有していたのは、数年前に風邪をひいたときに購入した、

日本製のミントの香りが出るっていう、高めのマスク5枚入り一袋のみ。

既にうち2枚は使用済みで、実質3枚しか残っていない。

 

温存していた国内メーカーのマスク。

現在、残りあと一枚だ。

 

だが、この時、世界中でマスクが枯渇状態。

日本国内でもドラッグストアや量販店、コンビニ、すべての店からマスクが消え、

ネットオークションで高値で取引されていた状態。

重度の花粉症を患っているお母んから、それ用に常備してあったマスクをわけてもらい、

それを一枚、一週間も使い続けて凌いでいた。

 

ドラッグストアでは早朝の開店前から長蛇の列。

「マスク、消毒液 有りません」「入荷未定」の大きな貼り紙。

コンビニには、マスク自体は見当たらないのに、「ひと家族ひと袋まで」の貼り紙。

ネットオークションでは相変わらず法外な価格で取引されるマスク。

国道沿いには、「マスク」と書かれた幟や、「マスクあります」と手書きの看板を立てた、

カタギとは思えない風貌のおっさんやニイちゃんが店に立ち、

これまたどこの国製なのか判らない、怪しい箱入りマスクを並べた露店が立ちはじめる。

 

今持っているマスクが切れたらどうしよう・・・。

そう心配していたとき、同僚のおばちゃんから話が来る。

「うちの妹が働いているとこでマスクが買えるんだけど、ひと箱要る?」

50枚入りで3,200円!

平常時だと、そんな安くない価格らしいが、このときはとても良心的な価格に思えた。

即返事してそのマスクを購入した。

 

英語ばかりの説明書き、明らかに外国製だと判る。

 

パッケージは英語。

まあ外国製だろうなとは思った。

ところどころに見慣れない漢字。

まあ中国製だろうなとは思った。

裏面には、英語の説明文の一番下に、“MADE IN CHINA”の文字。

中国製はなるたけ避けたかったが、このご時世仕方がない。

マスクが手に入っただけでも良しとしよう。

 

 

説明書きに中国語は見られなかったが、

日本メーカーによく似た雰囲気の社名ロゴ、その下には読めない漢字。

紛うことなき中国製だった。

 

あれから数ヶ月・・・。

マスクが一転、飽和状態に。

その間、スーパーやホームセンターーで10枚入りなどのマスクをちょこちょこ購入し、

同僚のおばちゃんの仲介で購入した箱入りマスクは、使用することなく部屋に眠っていた。

そういや、最初に買ったこれから使わんとな・・・。

そう思って、開封して使い始めた。

 

 

装着して数分でヒモが取れた。

ちっ・・・不良品が混ざっていたか・・・。

耳ゴムの付け根からパリッと取れてしまった。

 

だが、この一枚だけではなかった。

この後も耳ゴムが取れるわ取れるわ。

20枚ほど使用し、途中でヒモが取れることなく終日持つのは、5枚中1枚くらい。

てことは、50枚入りのこのマスク、まともなのは10枚くらいしかないってことだ。

3,200円も払ったのにだ!

ウワサには聞いていたが、世界中でマスクが枯渇していた時期、

中国で海外向けに早期に量産されたものは、粗悪品が多く含まれていたというが、

このマスクも、まさにそのクソマスクだったというわけだ。

粗製乱造とはまさにこのこと!

 

 

仕事中、特に配達中にゴムが取れたときはどうしようもない。

一応、配達途中で汚れてしまったときのためなどに、予備のマスクを2枚ほど持って出るのだが、

その予備マスクまで軒並みゴムが取れてしまうという・・・。

いったん配達を中断し、コンビニやホームセンターへ駆け込み、マスクを購入する。

こういったことが二度ほどあった。

このご時世、マスク無しで配達先には入れない。

マスク無しではコンビニやホームセンターに入るのすら気が引けてしまう。

マスクを一袋だけ握りしめ、さっさとレジを済ませて、そそくさと店を出る。

 

このクソマスク・・・まだ半分以上残ってはいるが、こんなん使えない。

自分が購入したのなら、買った先の店に文句も言えるが、

おばちゃん仲介なので文句も言えない。

あのおばちゃんが買ったのは、こんな不良品入ってなかったのか?

自身が購入したものにも、自分と同じくらいに不良品が含まれていたならば、

悪いと思って、自分にそれを訊いてきてもいいものだが・・・?

 

中国製のマスクは二度と買わん!

そう思っているのだが、どこを見てもMADE IN CHINA。

高くても日本製のが欲しいのだが、日本製を見つけても、

余計な機能の着いた小林製薬のものばかり。

小林製薬の商品って、CM過大でまったく効果がない。

なので買わない。

 

耳が痛くならない。

ムレが少ない。

メガネが曇りにくい。

なによりもミントカプセルが素晴らしかった。

ユニチャームのあのマスクが欲しのだけど・・・。

シンプル設計で、安価で量産できる商品優先で、

自分の望む、こういった高性能のマスクは生産していないようだ。

 

 

もうしばらくはMADE IN CHINAで我慢するしかない。

だが、国産のマスクが安定して買えるようになる頃には、

マスクなんて不要になっていて欲しい・・・そう願っている。

だが、コロナが終息しても、外出時にはマスク装着がマナー。

人が集まる場所ではマスク装着がデフォルト。

それが常識になっていそうで怖い。

 

わしが子どもの頃なんて、

風邪でもないのにマスク着けるなんて、

整形手術直後の女性か、銀行強盗か、

湘南爆走族にあこがれているヤンキーくらいなものだったのに。・・・。

 

この手のパズルゲーム、やり出したら止まらなくなる。

一枚だけ画像写真撮るために起動したのに、気付けばムキになって徹夜していた・・・。

 

 

 

 



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