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ツワブキ

2013-12-06 00:36:47 | フラワー・園芸

晩秋の野山、紅葉の木々の下を見ると、

鮮やかな黄色い花の群生を見かけることがある。

日本庭園にもよく使われる、ツワブキ“Farfugium Japonicum だ。

 

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ツワブキ

福岡県直方市ふくち山麓はな公園にて

 

フキ(蕗)のような形状の光沢のある葉っぱが茂り、

その中央からひょろっと茎が伸び、10月頃から鮮やかな黄色の花を咲かせる。

花は菊の花そのもので、花びらが細長いものや丸みを帯びたものなど、若干の個体差がある。 

園芸用の改良品種には、八重咲きのものもある。

花が終わるとタンポポのように綿毛の付いたタネができる。

 

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木の根元に植えられているのをよく見かける。

 

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土手や崖などでよく見られる群生。

黄色の花と鮮やかな緑の葉のコントラストも美しい。

 

葉は丈が伸びず、常緑でよく茂る。

よく岩のすき間や木の根元に群生し、ツワブキの漢字表記(石蕗)は、

石のすき間に生える蕗(ふき)ということで当て字されている。

ツワブキの呼び名は、「(葉に)ツヤのある蕗」ということで名付けられている。

葉はその名のとおり、光沢を帯びて鮮やかな緑色をしているが、

園芸品種には、斑入りのものもあり、愛好家に人気がある。

 

Photo

ツワブキの花。

菊の花そのもの。

 

Photo_2

ツワブキの葉。

光沢があって美しい。

形状はフキそのもの。

 

若い葉や葉柄(葉っぱの茎)は、食用となり、

フキの葉柄を甘辛く煮た佃煮のような郷土料理で、“きゃらぶき”というのがあるが、

本来は、フキではなく、このツワブキで作られた佃煮のことを指すのだとか。

個人的にフキの煮物は好きだけど、きゃらぶきは苦手だな。

 

Photo_3

岩の間から生えるツワブキ

ふくち山麓はな公園にて

  

この時期、野山や自然公園などを散策すれば、たいてい目にすることができる。

上を見れば鮮やかなな紅葉が広がり、その落ち葉が舞い散る下には、

これまた鮮やかな黄色い花を付けた、ツワブキの群生が見られることも。

遠くからこの光景を見ると、このコントラストがとても美しく、

寒々とした真冬の訪れの直前の刹那に、野山の今季最後の盛りを感じる。

ツワブキの花が終わる頃、霜が降りはじめ冬もいよいよ本格化する。

 

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花はマーガレットに似ているか。

 

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夕陽で照らされていて見にくいが、ツワブキの群生。

大分県中津市耶馬渓古羅漢探勝道にて。

 

 

 

 



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