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エアリアル

2017-01-01 11:13:57 | グルメ

昨年9月、山崎製パンの菓子製造子会社、

ヤマザキナビスコが、社名を"ヤマザキビスケットカンパニー(YBC)”に変更した。

アメリカの菓子メーカー、"ナビスコ”とライセンスを結び、

同社の主力商品、"オレオ”,"リッツ”などの人気商品を製造していたのだが、

ナビスコブランドを管理する、おなじくアメリカの企業、モンデリーズ社が、

山崎とのナビスコ製品のライセンス契約を終了すると発表。

それに伴っての社名変更だった。

 

 

エアリアル しお味

左上にある三角形のナビスコマーク。

まだヤマザキナビスコのときのパッケージ。

 

YBCはオレオ,リッツ,プレミアムクラッカーなどの主力商品を失った。

これら商品の年間売上高は数億円に上り、かなりの痛手となると思われる。

それぞれシュープリームルヴァンクラシカルクラッカーなどの名称で新商品を販売し、

失った主力商品の代替品として販売してはいるが、

長年親しまれてきた往年の商品名とブランド名に、

代替品の知名度も、YBCの社名の認知度も到底及ばず、

また、モンデリーズはライセンス解消後も、

ナビスコブランドのそれら人気商品を そのまま日本で継続販売しているため、

YBCはさらに苦境に立たされているように思える。 

ナビスコ製品の代替品に頼らずに、オリジナルの新商品の開発と、

チップスターなどの従来からあるオリジナル商品の強化をはかっていかなければならない。

 

 

濃厚チェダーチーズ味

 

ここで自分が注目したYBCのオリジナル商品。

チップスターは多くの人が知っている有名な商品といえる。

だが、あまり知られていないであろうスナック菓子が存在した。

コーンを主原料としたスナック菓子、"エアリアル”。

以前から吉本実憂ちゃんが出演するCMで、その存在は知っていたが、

あまりスナック菓子を好んで食べないため、これまで購入したことがなかった商品。

今回、現在ラインナップされているフレーバーを全て購入した食べてみた。

 

 

濃厚たらこバター味

これにトウガラシを利かせた、明太子バターも食べてみたいところ。

 

現在のラインナップは5種。

それぞれレギュラーなのか期間限定なのかは判別できないが、

しお味,濃厚チェダーチーズ味,焼きとうもろこし味,

濃厚たらこバター味,肉と野菜の濃厚コンソメ味の全5種類。

過去にはピザ味なんかもあったようだ。

 

 

焼きとうもろこし味

"天然醸造木桶仕込み丸大豆しょうゆ使用”とうたっている。

 

しお味は、"ドイツ産岩塩アルペンザルツ使用”となっていたが、

ふつうの塩との違いがよく判らない。

海人の藻塩だったら判ったかも。

袋を開けたときの香り、口に入れたときの風味は、

同じくトウモロコシを主原料としたスナック菓子、

ハウス食品のとんがりコーンに近いものがあるが、

食感はエアリアルの方が圧倒的にソフト。

ザクザクと堅いとんがりコーンに対し、エアリアルはサクサクしていて食べやすい。

名前に"エア"とあるように、4層構造の空間を設けた形状のスナック菓子で、

この構造が食感をソフトで軽いものにしている。

構造が密となっている、明治のカールやフリトレーのチートスよりも軽く感じる。

この食感は気に入る人が多いのではなかろうか。

 

 

内部に空間を設けた独特の4層構造が、軽い食感を実現している。

 

肝心の味だが、おっさんの自分には どれもやや濃過ぎに感じた。

だがこのエアリアル、どう考えても子どもや若者向けの商品。

このくらいの濃い目の味付けが妥当なのだろうし、

フレーバーに、"濃厚"と付いちゃっているので、これくらいなきゃだめなのだろう。

どれも二段階の味付け製法をとっていて、

軽いスナック菓子とはいえ、やたら味わい深くなっているのも魅力。

一個,二個つまんでも大したことないのだけど、

食べ進めて行くうち、濃厚な味わいが堪能できる。

なので、ついつい口に放り込む。

カルビーのかっぱえびせん並に、やめられないとまらない。

いちばんのお気に入りは、焼きとうもろこし味かな。

 

 

肉と野菜の濃厚コンソメ味

たぶんこれが一番新しい商品。

 

70g~75gの内容量、数字だけで見るとそうでもないように思えるのだが、

これがけっこう量があり、この歳になると ひとりで一袋ぜんぶ食べると どっかり来る。

皿に開け、2~3人でシェアして食べるべきかな。

すぐに湿気てしまいそうなので残すのも何だし、

胃腸が弱ってきたおっさんは、小袋も出してくれないかなと思ったり。

あと、甘味のフレーバーも出してくんないかな?

チョコ味とか、イチゴミルク味とか、抹茶ミルク味とか。

この食感を甘い味でも楽しんでみたい。

 

 

二段階の味付けが、濃厚な味を作り出す。

 

さてYBCのオリジナル商品、エアリアルを味わってみた。

ナビスコブランドに頼らずとも、なかなかいい商品を作っているんだと知った。

ルヴァンやクラシカルが顧客に認知され、リッツやプレミアムほどに浸透し、

売上が伸びるまで苦しいだろうが、ヤマザキには踏ん張ってもらいたいところ。

もしかしたら、自分みたいないち顧客が、そんな憂うほどの状態じゃないのかもしれないけどね。

 

セブンイレブンで販売されている、サクサクコーン。

エアリアルのセブンアンドワイ向けPB商品だ。

 

※シュープリーム

オレオの代替品だと思われるクッキー。

昨年12月からYBCではなく、東ハトから販売された新商品。

リッツとプレミアムはすぐに代替品を販売できたが、

オレオのみ12月からしかレシピが解禁されず、代替品が販売できなかった。

東ハトも山崎製パンの子会社なので、

このシュープリームがオレオの代替品とみて間違いないと思われる。

なぜYBCじゃなく東ハトから販売したのだろう?

 



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