皆さんの記事にも書かれていましたが、今年は異常にプランクトン=ケンミジンコ(だと思います)が多かったですね。
氷に穴を開けると、何十匹もピコピコ泳いでました。
何年か前にピコピコしていたのを見た事が有りますが、今年は段違いでした。自分のガスランタンでは、小型で光量が足りないせいか集まる匹数は少なかったのですが、友人のガソリンワンマントルには相当集まって来ましたっけ。しかも、すぐ氷の下に垂らした仕掛けに暗いうちからワカサギがヒット。 動物性プランクトンの多くは、暗いと明かりに集まり、明るくなると逆に光を避けて底に降りる習性が有るようです。
翌週試験的に、某集魚灯(判る人には、判りますよね。例のヤツです)を吊るしてみたらケンミジンコが凄い集まってきたんですよ!こりゃ、ワカサギも入れ食いか?って思ったものの、結果的には1匹も釣れず。光量が強すぎて魚が真下に寄らなかったのではないかな?過ぎたるは及ばざるが如しってやつでしょうね(^_^;) その分周囲で釣れていたりして。
今年の大発生の要因として、12月に降った大雨と暖冬による氷結の遅れではないかと。大雨により付近の山々から、植物性プランクトンの養分となる栄養塩類が大量に流れ込んだのに加え、結氷部が少なく光が届いたので植物プランクトンが大増殖。→それを食べるケンミジンコも大増殖。→そのミジンコを食べたワカサギは飽食状態でエサに見向きもせず。って、論法になりそうです。爺ホームに書いて有ります。使わせていただきました。謝謝
3月中盤になってから、穴を開けてもミジンコが出て来なくなったように感じました。(もっとも夜明けの時間が早くなった為、底に降りるのが早くなったのかもしれませんが。)ただ、その頃からやたら当歳魚が多く掛かるようになってきたのも事実。あのふんだんに居たミジンコを食べて急成長した彼らがハリに掛かるサイズになったとも考えられますね。ミジンコが食べられて少なくなった。プラス、大型ワカサギが産卵準備行動(敢えて産卵そのものとは言いません)の為、部分的に集まり、空白部分に当歳魚が入れ替わって入って来た。食べ盛りの彼らがサシに食いつくようになったとも考えられます。
同じ当歳魚と思われる個体でも随分大きさに差が有りましたが、意表を付く考えとして、今釣れている最小の個体は北海道産の系統なのではないでしょうかね? (今全国に散らばっているワカサギの何割かが、多分北海道産を源にしているだろうってのは、置いておいてですけどね(^_^;))
何故かって言う自分なりの考えとして、岩手県で漁獲されている早期遡上群(10~11月に帰川)のサケってのを御存知だと思いますが、これは北海道産を移植したサケなんですね。 北海道は冬の訪れが早い為、秋も早い内に産卵しないと水温が低い為、春の降海時期までに孵化が間に合わない、から早く帰って来るんだそうです。(稲作にも有る、積算温度と言うものが関係してくるみたいですが。)つまり、岩手に移住させられても出身地の生活サイクルがそのまま継続されている訳で、暖かい場所に来たから、時期をずらして産卵しよう!なんてコレッポッチも考えないんでしょう。(遺伝的本能ですからね~)
ワカサギでも多分同じに北海道での時期に産卵するのではないでしょうか? つまり岩洞湖に土着化しているワカサギ、南の方を源とするワカサギより産卵時期が遅いのかも知れない。という事は、その分成長時期も遅れる訳でして。(逆に早く産卵していたりして。北海道の産卵時期っていつ頃なんだろう?春って頭に有ったから、北海道は調べていなかったなあ。早く産卵するんなら、以降の考察は全て見当違いっちゅう事になっちゃうな)
そしてこの成長遅れの北海道系ワカサギ仔魚が、土着・南のワカサギが孵化に至った時、コレ幸いとハッチリングしたばかりの稚魚をエサにしてしまっている可能性も捨てがたい。長野の水産試験場のレポートに有りましたが、ワカサギ養殖の問題点として、飛びっこによる共食いの多発を指摘していました。(飛びっこ。寿司ネタのトビウオ卵では勿論無い。飛びぬけて成長が早い固体を指す) 考えられない事じゃないと思いますが。
逆に、この時期以降、やや遅く孵化した北海道系稚魚は暖かくなった気候により、プランクトンが大量に発生するタイミング(先に生まれた稚魚のエサが豊富になる)、また、空中からの天敵(鳥等)の襲撃を警戒する位まで成長した先に孵化した稚魚類の、浅場からの離脱に助けられて生存している…と。
オイラ的考察いかがでしょうか?(⌒▽⌒)アハハ! 間違っていたら指摘して下さいね~。勉強になりますから。
例の「北海道産のワカサギは性質が違う」って言うお話し、研究レポートでもないかって探していますが未だに見つかりません。どこかに参考資料でも無いかな~(^_^;)
だけど?知らなかった~なぁ。
岩洞湖のワカが津軽海峡の大間の本マグロの上を通って来てるなんてね。
勉強なりました~。
ん?!。これで、ワカりますた~。
今年の岩洞湖が釣れなかった訳が、
要するに北海道のワカvs本州のワカ・お互いに、
方言対方言、それも幼い稚魚ちゃん達でしょう。
じゃあそもそも勉強不足?
アッチの交流もなかった様で激渋の今年だったんではなく、ワカサギがそもそもいなかった(増えなかった)年だったんだ。そろ・ろろ時間も経過している頃でしょうから来シーズンは平常になるかもね~。
いつも楽しく拝見させて頂いてます。kazuたかしさんのワカサギ思考、なかなか参考になります。
たかがワカサギ、されどワカサギ・・・って感じですね。
ブログを拝見した限りではまだ触れていなかったようなので、思考要素を一つプラスさせていただきます。関係ないかもしれませんが・・・。
それは、内水面孵化事業の薬事法改正についてです。
以前は死卵のミズカビ増殖による生卵の酸欠を防ぐための薬(マラカイトグリーン等)を使っていましたが、2003年の薬事法改正により、2005年8月から使用禁止になっています。それによって、養殖卵に関しての孵化率は70~80%位にまで確実に低下しているようです。禁止以前から無薬での孵化技術は研究されているようですが、まだどれも有効ではないようです。代替薬品(パイセス等)の使用許可は下りているものの、やはりマラカイトほど有効ではないようなのです。
ですので、ワカサギの産卵は2月~4月、孵化はまでは1ヶ月ほどなので、2005年分の卵に関しては無事孵化したものの、2006年分は確実に孵化率は低下していたんではないか?と思うんです。
つまり、例年よりプランクトンが豊富→ワカサギが少ない(1年魚の少なさから)→お腹イッパイ→蛆虫なんて食ってられっか!ってことも考えられるのかなぁ~??と。。
ま、その他いろいろな要因はあるんでしょうけど、そんなことも関係してるんじゃないかな??と思ったもんで、参考までに。。
長くなりましたので、この辺で失礼します。
またお邪魔しま~~す。。でわ。
>岩洞湖のワカが津軽海峡の大間の本 YUUさんの雑記に書いて有りますよ~。5000万粒程購入しているようですね。
>今年の岩洞湖が釣れなかった訳が
自分の考察では大型魚がエサ・有利な住処を独占した為、小型魚が成長遅れになったのでは?って感じに思います。3月終盤の小型爆釣がそのせいなのかな?と。
DVDにも有りましたが、ワカサギ同士での牽制の仕合も有るようですので~。
>来シーズンは平常になるかもね~。
末期の小型大漁で来シーズンに期待が持てましたよ。楽しみですね(^^)v
初めまして。よろしくお願いします。
>内水面孵化事業の薬事法改正に
これは知りませんでした!勉強になりました。(人-)謝謝(-人)
オイラもアクアリストの端くれで、熱帯魚の繁殖など手掛けた事が有りますが、繁殖行為での水の汚れによる水カビ発生の予防には薬剤の使用が必須でした。
(メチレンブルーやマラカイトグリーンですね。)換水による水の交換などしても、採卵数が多くなるとどうしても…、だいぶ落としてしまいましたが。
商売としての繁殖に消毒薬が使えないのは、微妙な問題ですね。フグ養殖のホルマリン問題とかで薬についてうるさくなってしまったのですかね~?
大全4に出ていたような、孵化器でも有ればかなり良いでしょうね。岩洞湖漁協の設備気になります(笑) 漁協の皆さんには頑張って頂きたく。来年も良い釣りが出来ますように(人-)謝謝(-人)