忠臣蔵、浅野匠頭の刃傷から赤穂四十七士討ち入りまでの様子を描いた作品。
まだ読んでいる最中だけど、これはというコメントあり。
人の生きる楽しみは、生きている間の煩悩にある
この物語は、大石内蔵助の生き方、考え方を想像しながら、自分の人生にどのように始末をつけていくかを考えるヒントが描かれていて、面白い。
「ちょい不良」「もてるオヤジは、、」でおなじみのLEONの編集長、岸田一郎さんの著作。
LEONの成功の秘訣を語っている。
成功のポイントをキーワード化すると
・宝の山となりそうなニッチマーケットをみつける
・流行を作り出す商品戦略
・収益性の高いビジネスモデルの確立
といったところか。
最後の方は同じ内容の繰り返しだった。
通勤時間が1時間なら、往復で読める程よい分量。
手にとってみる価値は十分にあると思った。
情報経済学の業績でノーベル経済学賞を受賞したスティグリッツ教授の著作。 2003年発刊で大分前に購入し、少しずつ読んでいたが、ようやく読破。
前著「世界を不幸にしたグローバリズムの正体」では、世界銀行のチーフエコノミストを務めた経緯から、国際金融分野からの途上国支援におけるアメリカの独善や偽善、経済政策の過ちを批判したが、本著では、クリントン政権の大統領経済諮問委員会委員長を務めた経験から、主に80年代以降の米国政権の経済政策の問題点について、鋭く指摘している。 本著においても、アメリカの、一方で国際社会に対して法の遵守を訴え、従わなければ経済制裁も軍事的攻撃も辞さず、他方で、経済的利益を損なうとして京都メカニズムを批准しないなど、自らの利害に合わなければ国際的な合意から離脱する姿勢を批判している。
米国の大統領は、92年から2000年までのクリントン民主党政権をはさんで、レーガン、ブッシュ父子による共和党が政権を握る構図となっている。クリントンが政権を握っている間も議会における共和党の勢力は強く、80年代以降の経済政策は共和党の意向を強く反映するものとなっている、とみることができる。 共和党は小さな政府を志向すると言われるが、本著では、その経済政策は主に富裕層を利するものであると指摘している。例えば、息子ブッシュ政権では、配当減税や相続税停止を訴えたことなどを挙げている。 また、社会福祉や研究開発投資に資金を回す政策でなく、軍事産業や鉄鋼業などオールドエコノミーに利する政策を取り、真に資金を必要としている層や将来的に経済に貢献する分野への資金循環を促さなかったと批判している。
本著では、クリントン政権時代に適切な政策を打ち出せなかった分野についても反省を展開している。
個人的には、彼の目指す理論・考え方からは教えられることが多いと感じている。 社会には弱者を守るセーフティネットが必要だし、貧富の格差の拡大は社会全体の長期的な利益を損なうと考える。
本書読了後、日本の状況について考えてみた。 ひとつには、雇用の流動化・柔軟化が進んでいること。個人の職業選択の自由という観点からは、会社人間社会からの変化ということで好ましいと考える。しかし、一方では、フリーター、ニートと言われる人たちが増加している。先日の日経新聞では、パソナの南部社長が個人が夢を持って生きられる自由な社会が実現しつつある、と肯定していたが、そんなことはないと思う。親の援助に頼らず、家を出て、悠々と日々の生活に満足している人がそれほど多くいるとは思わない。働けなくなり、誰からの援助も受けられなくなったときの生活の保障は誰がするのだろう。 何が何だか判らなくなってきたが、得るものが多い内容だった。