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【加古爺のつれづれ一行詩集 第17回】

2022-11-14 12:06:54 | 日記

童(わらべ)地蔵の次に制作したのは六寸大の「地蔵菩薩立像」。2015年9月に拝刀を開始し、2016年5月に完

成しました。 一寸は3.03㎝ ですから、高さ約18㎝ の作品になります。仏像彫刻では、寸法等の表記は、全て尺貫法

で表わされます。因みに、「立像」は、「りつぞう」ではなく、「りゅうぞう」と読みます。

完成までに9か月を要しましたが、私にとって初の本格的な仏像作品でした。

角材の余計な部分を切り落とし、大体の形を整えてから荒彫りに取り掛かるのですが、削り過ぎたり、衣の襞が、前面から側面、

側面から背面へと、うまく繋がらなかったり・・・。相当に苦労しました。

車で40分ほどの教室に月二回通うのですが、毎回三時間を制作作業に取り組むと、終わる頃にはクタクタの状態でした。

木像ですので、削り過ぎは禁物。取り返しがつきません。

反り花(かえりばな)や蓮座(はすざ)の制作では、花弁の全体的なつり合いや、一つ一つの花弁の形や反り具合に気を

使いました。

本当はこの後、彫刻刀を使って仏像全体のでこぼこを丁寧に削り取り、つるつるの状態にして完成なのですが、私の力で

は、ここまでが限界。仏像の表面はがたがた、衣の襞も、とても自然な流れになっているとは言えません(笑)。

 

〇 わらべ等(ら)と 微笑み遊ぶ 地蔵尊

〇 やっとまあ どうにかこうにか 作品となり

〇 彫り跡の あちこちに残る 地蔵見て 劣る我が腕 嘆くばかりぞ 

                                    ではまた次回に。        合掌


【加古爺のつれづれ一行詩集 第16回】

2022-11-12 11:50:17 | 日記

今年、10月15日の母の死。これまで私は、娘と父を含め、三人の家族を見送りました。中でも、1990年7月7日に

4歳7か月で亡くなった娘の死は、私にとって人生観を変えてしまうほどの大きな、大きなショックでした。

今年の7月に三十三回忌を済ませましたが、幾ら年月が過ぎようとも、親としての気持ちが癒されることはありません。

暫く、私の趣味である仏像彫刻のお話をブログに載せたいと思っていますが、私をこの趣味に導いたきっかけは、勿論、こ

の娘の死にほかなりません。

娘の弔いのため、いつかは仏像を彫ってやりたい。こんな思いを実現できたのは現役を退いてからでした。

仏像彫刻は平彫りから始まります。写真は阿弥陀如来のお顔ですが、これを彫りながら、彫刻刀の使い方を練習します。

2015年7月拝刀。私の最初の作品になります。

彫刻刀の使い方を覚えたところで、小物の作品に取り組みます。写真の左側から右へと制作が続きますが、大きさは高さ

3寸3分~四寸(10~15cm)ほどです。三体とも、「童(わらべ)地蔵」ですが、仏像彫刻がなぜ地蔵から始まる

のかには理由があります。頭は坊主で、衣の襞も簡単な造りであり、左、二体の例は、手が出ていないので、造作がし易

いからです。一番右は、背中も含め、衣の襞が複雑になることに加え、手を出すのと衣のたもとの削り込みがあり、他の

二体よりは少々高度になります。

 

〇 ようやっと 出来はともかく 南無阿弥陀仏

〇 吾子の顔 地蔵に似せよと 拝刀す 

〇 削り過ぎ 角度が違うと 地蔵尊 童(わらべ)の遊びと お許したもれ  

〇 まだ焼けぬ 吾子の描(か)きたる 絵の多き

〇 漬物を 「けつもん」と言いし 我が子かな 

                                    ではまた次回に。        合掌


【加古爺のつれづれ一行詩集 第15回】

2022-11-10 09:24:58 | 日記

いい天気が続きますね。おかげで畑仕事がはかどります。

白菜の葉が防虫ネットのトンネルに当たってきたので、キャベツの分も含め、昨日撤去しました。

畝作りの際に肥料をやり過ぎたのでしょうか?かなり、ばかでかいものになっています。

妻いわく、「お父さんの作る白菜は固い。肥料のやり過ぎよ。いくら言っても聞いてくれないんだから。」

(心の中のひとり言:うるさいなあ。野菜作りのポイントは、先ず土作りからなんだ。)

防虫ネットを取り除いた途端、一体、どこからやって来るのか?

白いモンシロチョウが数匹、卵を産み付けようと、白菜とキャベツのまわりを飛び交い始めました。

〇 蝶々ひらひら 菜っ葉に とまる

 

我が家の菜園は無農薬が原則ですので、毎年、多かれ少なかれ、蝶々が産み付けた卵から孵った青虫の餌に

なるのが必定のこととなっています。

白菜を使った料理の下ごしらえをしていた妻が、「お父さん、青虫!早く、早く・・・。」と叫ぶ光景。

こんな場面は珍しくはありません。青虫の他にも、かたつむりやバッタ。時にはアマガエルが出てきたこと

もあります。

菜園で作る野菜の中に色んな生き物が住んでいるということは、それだけ、我が家の野菜が安全であるとい

う証拠なのです。

今日もいい天気で、見上げると太陽の光が眩しいくらいです。

〇 柿の木に 取り残したる 実のひとつ

〇 レモンの木に レモンの実ひとつ

 

明日は11月11日(金)、亡き母の四七日法要の日です。          ではまた。       合掌


【加古爺のつれづれ一行詩集 第14回】

2022-11-08 14:57:19 | 日記

昨日は立冬でしたが、暖かい一日でした。唐突に思いつき、家内とふたり、もみじ狩りに出かけました。

行先は、車で一時間半ほどの西国三十三観音霊場中興之祖 花山法皇の菩提寺、真言宗の「東光山 花山院菩提寺」。

御本尊は「薬師瑠璃光如来」「十一面観音と花山法皇」だそうです。

〇 巡礼も バスで来たるや 装束揃え

 

紅葉(こうよう)の真っ盛りには少し早かったのですが、それはそれなりに風情を感じる景色でした。

〇 もみじ葉に 囲まれて建つ 御堂かな

 

〇 銀杏堂々 さわやかな 秋空を突きて立つ

 

〇 鯉二匹 もみじを愛でて 紅くなり

 

〇 坊さんも 遊びたるや 枯山水

 

〇 立冬の 紅葉(こうよう)眺むる 地蔵尊

 

〇 寒椿 紅葉(こうよう)の中に そっと咲き

 

いい天気に恵まれ、最高のもみじ狩りを楽しむことが出来ました。

昼食は下調べをしておいた郷土肉料理「やりばんが」にお邪魔し、「やりばんがジビエ御膳」を頂きました。

猪、鹿、鴨など、高タンパクで低カロリーなジビエ料理に舌鼓を打ちましたが、締めに出てきた地鶏の炊き

込みご飯(釜飯)も絶品でした。

最期に”落ち”です。

ブログに料理の写真を載せるつもりが、気が付いた時には後の祭り。すっかり胃の中に納まった後でした(笑)。

胃袋から取り出す訳にもいかず、雑誌に掲載されていた郷土肉料理「やりばんが」の紹介記事の中から

写真をお借りしました。

ちなみに、お店の名前にある「やりばんが」の由来を尋ねたところ・・・。

反対に読んでみて下さいとのこと。「う~ん、なるほど。」

                               ではまた。        合掌

 

 

 

 

 


【加古爺のつれづれ一行詩集 第13回】

2022-11-04 08:14:16 | 日記

昨日、玉葱の苗、晩生(ケル玉)360本を植え付けました。

気温は暑いぐらいで、作業服を一枚脱ぎました。我が家の菜園では、秋・冬野菜が順調に育っています。

先ずは、レタス類。手前が結球レタス、奥の方はリーフレタスです。

中央の畝に、手前からほうれん草、水菜、チンゲン菜が育っています。

支柱の立っている畝の左側はカリフラワーとロマネスコ。右側はブロッコリーです。

キャベツ(左側)、白菜(右側)も順調です。そろそろ、虫除けのトンネル覆いを撤去してやらないといけない

時期です。

種を撒くのが遅かったので、まだ小さいですが、左側は人参、右側は大根です。

運動とレクリエーション活動とを兼ねて野良作業に勤しんでいますが、野菜ができるのは、どれもこれも一時(いっとき)。

妻との二人暮らしでは、とても食べきれません。大阪に住んでいる息子と娘家族、妻の実家、友だち等におすそ分けをして

も、まだ余るぐらいです。そろそろ、作業が体にきつくなってきましたが、もうしばらくは頑張ろうと思っています。

今日は、亡き母の三七日法要です。十時からお寺さんを迎えて、お勤めが始まります。

・あんなに小さな種が 土を割って 芽を出してくる

・まだかいな 人参の芽が出ぬ 秋の暮れ

・蟋蟀が死んでいる 植木鉢の底

                                   ではまた。          合掌