『モモの中学の頃』
「モモちゃん・・これ、頼むね」
「は~い!!」モモはお客に出す、出来上がった寿司をテーブルまで置く間に、ちっとガリをつまむ。もう、寿司をつまみ食い、することはほとんどない。
土日の2日間を原則として、バイトにきて、3年生になった。
藍子は、余り身体が丈夫でなく、毎日、働くのがかなり、厳しかった。
それでも、働かないと親子2人は生きていけない。
藍子はとうとう、再婚はしなかった。
チャンスもなく、それ以上に、2人生きていくことに精一杯だった。
また、亡き夫康夫との思い出が余りにも、強烈であり、とても藍子の心を揺るがす男性にも出合わ無かった。
でも、女1人で子供抱えて生きていくことは、そんなに簡単なことではなかった。
そして、藍子は丈夫でもないし、無理もできなかった。
働きたくても、働けないのだ。
幸い市営団地なので、家賃は安かったことが、少しは救いになっていた。
でも、ぜいたくはできず、毎月、ギリギリの生活。モモが毎月、バイトで入れてくれる
バイト料は、藍子には助かっていた。
「モモちゃん・・高校決まったんだって?」板前さん
「えぇ・・・」
「どこ?・・・」仲ちゃん
「近くの市立東南高校・・・」
「そう?・・・よかったね・・」ヒラちゃん
ヒラちゃんは中学を卒業して、寿司職人を目指していた。でも、内心、高校には行きたかった。そんな気持ちは表には出さず、モモの進学を喜んでくれた。
「モモちゃん・・・」板長
「えっ?・・・・」
「今度、みんなでモモちゃんの入学祝いをしてあげるよ」
「えぇ!!・・ほんとう!!・・・・ありがとうございます」
モモはすっかり大人になっていた。
「ただいまぁ!・・・」モモがバイトから帰って
「お帰り・・・・」藍子は少し顔色が悪かった
「ママ?・・・大丈夫?」
「・・・・大丈夫よ」藍子には身体以外にも悩んでいたことがあった。モモの高校でかかる費用のことだった。
「ママ・・これ・・・」いつもの一気寿司のお土産
「・・ありがとう・・」元気がない
「ママ??・・」
「モモちゃん、ちよっと話しがあるのよ・・」
「????・・・」
「実はねぇ・・・」藍子は高校の経費の件で
「ママぁ・・・心配しないで!!」勘のいいモモ
「???・・・」
「わたしね・・・・バイトで、働いた分、貯めていたの!」
「???・・・・」
そう言って、藍子に、モモはずっとバイトで働いた時間外の分をコツコツ貯めていた
30万円を渡す。
それを受け取った、藍子は言葉にならなかった。
「モモちゃん・・・・」涙ぐむ・・・・
「・・・・・」
「ゴメンね・・・」モモが苦労して遊ぶお金も使わず貯めた気持ちを感じて
「いいのよ・・・私の分だもん・・」
「・・・ありが・・・」もう藍子は言葉にならなかった
藍子の目には涙が、とめどもなく流れ落ちていった。
部屋に飾ってある康夫の写真も心なしか、泣いているようだった。
あぁ、なんて人生はこうも厳しい運命なんだろう・・・・
2人は、肩を寄せ合って、泣いた。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
モモは藍子の身体を気使って・・・・
藍子はモモの気持ちを推し量って・・・・
そして、藍子は心に決めた。
(モモを必ず、大学まで出す・・・その為なら、私の身体なんてどうなってもいい・・
仕事を頑張ろう・・・モモの為に・・・)そう決めて、写真の方を見ると
康夫は、藍子の身体を心配するとともに、とてもとても嬉しそうに笑っていた。
(応援するよ・・だから、強く強く明るく生きて!!)そう言っているようだった。
「モモちゃん・・これ、頼むね」
「は~い!!」モモはお客に出す、出来上がった寿司をテーブルまで置く間に、ちっとガリをつまむ。もう、寿司をつまみ食い、することはほとんどない。
土日の2日間を原則として、バイトにきて、3年生になった。
藍子は、余り身体が丈夫でなく、毎日、働くのがかなり、厳しかった。
それでも、働かないと親子2人は生きていけない。
藍子はとうとう、再婚はしなかった。
チャンスもなく、それ以上に、2人生きていくことに精一杯だった。
また、亡き夫康夫との思い出が余りにも、強烈であり、とても藍子の心を揺るがす男性にも出合わ無かった。
でも、女1人で子供抱えて生きていくことは、そんなに簡単なことではなかった。
そして、藍子は丈夫でもないし、無理もできなかった。
働きたくても、働けないのだ。
幸い市営団地なので、家賃は安かったことが、少しは救いになっていた。
でも、ぜいたくはできず、毎月、ギリギリの生活。モモが毎月、バイトで入れてくれる
バイト料は、藍子には助かっていた。
「モモちゃん・・高校決まったんだって?」板前さん
「えぇ・・・」
「どこ?・・・」仲ちゃん
「近くの市立東南高校・・・」
「そう?・・・よかったね・・」ヒラちゃん
ヒラちゃんは中学を卒業して、寿司職人を目指していた。でも、内心、高校には行きたかった。そんな気持ちは表には出さず、モモの進学を喜んでくれた。
「モモちゃん・・・」板長
「えっ?・・・・」
「今度、みんなでモモちゃんの入学祝いをしてあげるよ」
「えぇ!!・・ほんとう!!・・・・ありがとうございます」
モモはすっかり大人になっていた。
「ただいまぁ!・・・」モモがバイトから帰って
「お帰り・・・・」藍子は少し顔色が悪かった
「ママ?・・・大丈夫?」
「・・・・大丈夫よ」藍子には身体以外にも悩んでいたことがあった。モモの高校でかかる費用のことだった。
「ママ・・これ・・・」いつもの一気寿司のお土産
「・・ありがとう・・」元気がない
「ママ??・・」
「モモちゃん、ちよっと話しがあるのよ・・」
「????・・・」
「実はねぇ・・・」藍子は高校の経費の件で
「ママぁ・・・心配しないで!!」勘のいいモモ
「???・・・」
「わたしね・・・・バイトで、働いた分、貯めていたの!」
「???・・・・」
そう言って、藍子に、モモはずっとバイトで働いた時間外の分をコツコツ貯めていた
30万円を渡す。
それを受け取った、藍子は言葉にならなかった。
「モモちゃん・・・・」涙ぐむ・・・・
「・・・・・」
「ゴメンね・・・」モモが苦労して遊ぶお金も使わず貯めた気持ちを感じて
「いいのよ・・・私の分だもん・・」
「・・・ありが・・・」もう藍子は言葉にならなかった
藍子の目には涙が、とめどもなく流れ落ちていった。
部屋に飾ってある康夫の写真も心なしか、泣いているようだった。
あぁ、なんて人生はこうも厳しい運命なんだろう・・・・
2人は、肩を寄せ合って、泣いた。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
モモは藍子の身体を気使って・・・・
藍子はモモの気持ちを推し量って・・・・
そして、藍子は心に決めた。
(モモを必ず、大学まで出す・・・その為なら、私の身体なんてどうなってもいい・・
仕事を頑張ろう・・・モモの為に・・・)そう決めて、写真の方を見ると
康夫は、藍子の身体を心配するとともに、とてもとても嬉しそうに笑っていた。
(応援するよ・・だから、強く強く明るく生きて!!)そう言っているようだった。