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タカギバレエの世界へ

故高木俊徳先生のバレエレッスンの面白さを9年間のレッスン記録から振り返ります。大人になってもバレエを続ける人に伝えたい!

背中に1メートルの”X”を描くように(Y先生)

2023-12-18 21:58:13 | 日記
2023年8月28日
「背中に1メートルのXを描くように」
大柄な男性の背中から腕の使い方についてのY先生の一言で
タカギバレエの教えがふわっと思い出される。

「大きい羽をもつほどボディは安定する。 」2014年6月12日 
2020-01-30 投稿
ーダイナミックに動くときには、ボディをとられる怖い気持ちもあって、おっかなびっくりに腕を縮めて使ってしまう場合が多い。そうでなくて、思い切って、腕をいっぱいいっぱいに拡げて使った方が、かえってボディ総体として安定する。ー

「背中に大きなXを描く」というイメージは、
「鳥が背中から羽を拡げるように大きな動きで背中と腕を使う」と捉えた。



肩の力はゼロかマイナス。足の力は10(Y先生)

2023-12-07 22:45:25 | 日記
2023年5月8日
「肩の力はゼロかマイナス、足の力は10(Y先生)」

から思い出されるのは
「体の半分は上半身である。上半身で語るメロディーを奏でることを覚えれば、半分は美しい。」(2020-10-21 23:34:32 | 投稿)

そして、力を入れる部分と抜く部分の境界線については、
「ワキ腹の一番下の骨のラインを意識する」2021-07-06 12:35:08 | 投稿
にあるように、みぞおちまではしっかり降ろし、そこから上は自由に動かすことなのではと思う。



Y先生「にゅぅーと足を伸ばして」に対して

2023-02-18 18:07:58 | 日記
2022年12月24日
Y先生のレッスンで、ダブルのクドゥピエから足を斜め後ろに出すパについて、「足をにゅぅーと長く伸ばして」と注意があった。
注意を聞いた皆が、足をよりストレッチしたり、軸足のプリエを深くしたりしていたが、先生は「もっと、にゅぅーっと」と言い続ける。
すると、一人の生徒さんが上半身を深く下げて腕も伸ばして、全身で先生の言葉を表現しようとしていて、見ている私にも伝わった。

先生の「足をニュゥーッ」という表現は、分かりづらい注意と思うかもしれない。しかし、それをいかに解釈し、全身で表現していく余地が残されているという点で、「足の膝を伸ばして」や「5センチ遠くに足を置いて」よりも面白みがあると思う。

プロフェッショナルというのは、あいまいな、されど感性のこもった表現に対して、全身を自由自在に使って指示者の要望に合う選択肢を提供できることだと思う。

シロウトは、具体的な注意を求めがちなのだが、
あいまいな言葉による注意こそ、わからないと諦めてしまわずに、
自分の表現力を鍛えるチャンスだと思うようにしよう。

はまる位置にアチチュードをする

2022-09-18 16:38:28 | 日記
2022年9月17日
「はまる位置にアチチュードをする(Y先生)」
アチチュードの時に、正しいポジションに手足それぞれが配置されるとカチっとはまる場所があり安定してバランスを取れる。

タカギバレエでは、アチチュードでバランスを取るときに、①②③の3か所を結んだ三角形を意識すると良いと教わった。どうしても足の形ばかりを意識してしまうが、重要なのは全身で形作るポーズを意識することだ。

タカギバレエでは、アチチュードの曲げた足のかかとが、なるべく下方に向くよう意識することで、この場所がアチチュードの安定の「鍵」のような役割を果たすと言われた。これがY先生の「はまる位置」に近いのではと思う。

ただし、かかとを床に向けるために上体がひしゃげないよう、図の右下にあるように、両肩は水平に開き下げること、おへそはクロワゼの正面方向をまっすぐに向いていることが前提となる。

骨盤も含む上体が歪むことなく前を向いた状態で、アチチュードのかかとをなるべく下向きにもっていってみよう。
カチっとはまる位置は、個人の体のアンデオールの程度によって異なり、180度真横にアンデオールできていなくても、足が90度以上あがらなくても、アチチュードがはまる位置は誰でも自覚することができる。