笑いとばしたら、心も晴れるさ。

人生、山あり谷あり、壁に耳あり障子にメアリー、
結構毛だらけ猫灰だらけ、おしりの回りは…わりと綺麗っ!!

言霊

2010-05-12 20:21:19 | 日記
以前、誰もが知ってる掲示板に書き込みをしていた。
仕事関係の業界裏話(主に愚痴)とか、
好きな野球ネタとか、いろいろ覗いては書き込みをした。
あるとき、全然絡みのない人物が私に
「私はあなたが嫌いです」と書きこんできた。
その人物が語らなかったので未だに解らないが、
私の何かの書き込みが癇に障ったらしい。
自称「心の病」を持つその人物は、
自分はとても傷つきやすいと語りながら、
鋭い刃のような言葉で私を攻撃した。
顔も名前も知らない赤の他人とはいえ、
「嫌い」という言葉にはかなり凹んだ。

「言霊」と言われるように言葉には魂が宿ると言う。
言葉は人を生かす事も殺す事も出来ると思う。
「嫌い」という言葉の悪意には心をえぐられた。

私の好きな漫画に吉田秋生の「櫻の園」という作品がある。
このワンシーンがとても好きだ。
初めて読んだ時は、あまりに感情移入しすぎて泣きながら読んだ。

ボーイッシュな少女が、
密かに想う男の子と彼女が歩いている場面を見てしまう。
失恋をした少女は友人にポツリとつぶやく。

「あたしがもっと小さくて女の子らしかったら
 誰か好きになってくれるかな…」

「…男の子じゃなきゃだめ?あたし倉田さん好きよ
 あたしじゃだめかなあ」

「ううんだめじゃない」

「倉田さん好きよ」

「うん」

「大好きよ」

「うれしいもっと言って」

ボーイッシュな倉田さんは、
志水さんの「好き」という言葉に失恋の痛みを癒していく。

倉田さんのようにボーイッシュといったらカッコいいが、
ガサツなおっさんくさい女子高生だった私。
誰も男の子は私なんか好きにならないだろう。
倉田さんの気持ちが痛いほど解るだけに本当に泣けた。
※ついでに男らしいのに乳がでかいという共通点もあるし(笑)

この漫画を読んでから「好き」というシンプルな言葉が好きだ。
どんな甘い言葉よりも「好き」と一言、言われたら
間違いなく惚れると思う。
それから「ありがとう」これも言われると嬉しい。
じんわりと心が温まり、ふつふつと力が湧いてくる。
この二つの言葉は最強の言霊を持っている。
だから自分からたくさん使うようにしている。
なんとなく照れくさい言葉ではあるけど、

「大好き。ありがとう。」
コメント
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